2015年3月4日水曜日

それぞれの胃カメラ

第二内科同期で薩摩郡で親の後を継いで医院をしている炭拾うDrからこの前電話があって父親の胃カメラをしてくれないかという。91才になるがまだ現役医師だそうで向こうでも胃カメラをし診断するも私にも診て意見が欲しいとのことだ。今日医院職員に付き添われて来た父親は90才代と思えぬほどしっかりしていて現役というのも肯けた。仕事を続けていることで呆けるのを防いでいるのかもしれない。電話で検査結果を炭拾うDrに伝えると「じゃー、半年に1回胃カメラフォローアップを頼んでいいかな」だって。無論OKだがいつまでフォローアップするんかな。まだまだ長生きしそうだったぞー。

40才代後半の女性が大腸内視鏡を受けた。14年前に胃癌手術を受けたとカルテにあるのを見て確か当時30才代の看護師さんかなと思って尋ねたら案の定だった。早期胃癌だったがスキルスになる可能性大の癌で胃の全摘を受けたのだった。久しぶりにあって元気そうで何よりだったが姓が変わっているのを指摘すると離婚再婚だという。

60才代男性、貧血進行しているとのことで見れば大きな潰瘍から血の噴水が出ていた。久しぶりに見る超緊急事態だ。しかしHSE局注からクリップを1個を掛けることでしっかり止血することが出来た。痛みがあるのを1週間以上我慢しているからここまで危険な状態になってしまう。心窩部痛が2日続けば病院に行こう。この場合我慢は美徳ではないんすよ。

胃カメラを受ける人にもそれぞれの人生があるなあ。

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