前半おおばば五段はアンラッキーにも放銃が重なりビリに位置していた。私は両者に電話してみた。サブアラド六段は「ああ、開けたいゾ君には悪いが親で5800を当たっちゃったよー」と余裕を見せ、おおばば六段は「センセー、ダメです」「もう3千点くらいしかありません」と泣き言をこぼし、私の観戦時点よりさらに点数を失っているのが分かった。(注:観戦は実戦より約5分遅れで表示されていく)そこで私は「何言っている。まだ東場で親も残っているんだろ。いきなりトップとかは狙わずまず3位のサブアラドをターゲットに少しでも得点を狙うんだ。チャンスはまだまだきっとある」と励ますと「ああ、そうですかね。でも先生にそう言ってもらえると少し勇気が湧いてきます」と感謝され彼は電話を切った。
その後私は観戦を続けていた。オーラス、驚いたことにトップ目におおばば五段、ラス目はサブアラド六段になっていた。おおばば五段はハネ満ハネ満とツモってその後も上がり一気にトップになり、前半あんなに余裕をカマしていたサブアラド六段は満貫ツモってもラス脱出出来ないくらいの点数と、王様と乞食が入れ代わる如きの暗転ぶり。全く麻雀は波瀾万丈のゲームだ。
それでオーラスを見ているとこれがまた驚きのサブアラド六段が安易な聴牌を拒否しドラとピンフ一盃口の手でリーチ!見事高めをツモってきっちりハネ満に仕上げ3位とラスを脱出した。いやはや、天鳳ではまずラスを取らないことが最重要事で彼もほっとしたことだろう。
直後に二人に電話すると緊張、落胆、歓喜、安堵と半荘一回で様々な状態を経験し、ふうぅとため息をついているところだった。いや、卓外で見ていた私も楽しませてもらいましたヨ。おつかれさん!
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