2024年5月24日金曜日

ギボヒサコがまた・・

今日は外来担当でそこそこ忙しく過ごしていた。そんな中、カールから「ギボヒサコが脳梗塞らしい。担当クリニックの先生が連絡をしたいと言っている」と電話が来た。うわ、またか。いやここ最近は落ち着いていたはずだ。しかし本当に脳梗塞おこしたならばすぐに救急搬送&入院だ。そして「まずはクリニックDrが直接電話でお話ししたい」と言っているとのことで「いいよ」と返事し、しばらく待った。

が、ちょうど救急車が来て別の人の対応をせざるをえなくなった。JRの乗客だった若い女性で気分不良な様子があり、他の乗客が救急へ連絡したものだった。本人の訴えでは「貧血がある」ということだったが、私の経験上たいてい貧血はないことが多い。一般人の「貧血症状」というのは実は「低血圧」のことを指している。このケースは・・うん、低血圧ではなく過換気症候群じゃないか?いろいろ調べるとそのとおりでまず間違いなかった。SpO2は100%だったし採血でヘモグロビンは13以上の全くの正常で貧血はやはりなかった。「心配なし」と説明し、わりに短時間で診察は終わったが、ギボヒサコはどうなった?私に連絡があるはずでは・・。

これが脳外科のポンシンDrに連絡が行っていた。ギボヒサコが私の義母とは担当医は知っていたようだが、脳梗塞なので脳外科Drを連絡相手にしたとのこと。で、結局ポンシンDrが「私が診ますので」と言ってきた。これまでは私がまず主治医になった来たが、脳外科にしょっちゅう指示を仰いできたのでまあ助かる。そしたらすぐに救急車でギボヒサコが、カールがマイカーで救急外来にやって来た。施設長も付き添いで来て、カールも少し心配そうだった。施設長は「最初は血圧が下がり様子もおかしかったがその後はいつものヒサコさんになってきている」という。でもまずは頭部のMRI検査をしなくちゃ。

で、ポンシンDrの診察を前にMRIを私は見てみた。うん?脳梗塞ならあるはずの信号が出ていない。さきほどの症状からしても脳梗塞は起こしていないんでは?その後ポンシンDrと話すとやはり「脳梗塞じゃないようですねぇ」とのこと。どうも単なる脱水症だったみたい。でも念のため入院してもらうことになった。調べると2年ぶりだった。なんかしょっちゅう入院していたのでそんなに前だったかと思った。

まあ重症じゃないし入院もそんなにはかからない。カールも安堵していた。あんまり入院期間が長いと今の施設を出ないといけなくなるしー。私は他に2人の入院があり、ギボヒサコは副担当医でということにしてもらった。夕方は薬疹の救急患者が来たがそれは非常勤外科Drにまずは入院指示を出してもらい、その後は内科のタクミDrを主治医に指定した。何でも自分が診なきゃだといっぱいいっぱいになる。役割分担指示も院長の役割なのであった。ふむ。

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