2024年5月13日月曜日

頑張れ、山形屋

この間「鹿児島県唯一の百貨店である山形屋が借入金の返済に行き詰まり、グループ会社16社とともに私的整理の一種である「事業再生ADR手続き」に入っていることがわかった。複数の関係者が認めた」との全国スクープニュースがあった。

ニュースでは「地元では押しも押されもせぬ名門企業であるが、周知の通り、地方都市で百貨店の経営環境は厳しい。鹿児島では2009年に三越が撤退した。クルマ社会では大規模な駐車場を備えた郊外型ショッピングモールの集客力が圧倒的だ。さらに20年からの新型コロナウイルス禍がダメ押しとなり、業績の悪化から資金繰りがつかなくなった」のが私的整理の原因であろうとのことだ。

再建計画を聞けばどうも可能なのか怪しい。そもそも百貨店業界が斜陽産業だ。大都市の百貨店はまだ回復基調だが(会社四季報業界地図による)地方百貨店は大型SC(ショッピングセンター)が幅をきかせ苦境が続き閉店も相次いでいるという。山形屋は鹿児島では名門企業ゆえに今回のニュースは大きな話題になった。その予兆はカールが肌で感じていた。「以前は駐車券も2時間2千円で無料だったのに最近は1時間2千円の買い物をしないと追加料金が発生していた。1時間じゃ落ち着いて買い物も出来ない」「ギボヒサコが山形屋友の会員だったのでティッシュ箱もいつももらえていて良かったのに今年からそれもなくなった」「セールの黄札市が2割引きだったのが1割引きになっていた」などだ。

ニュースが流れた翌日鹿児島のお客さんが山形屋に多く訪れたという。南日本新聞の南風録には丸々この話題が出ていた。↓県外の息子が心配したという出だしだ。
カールは昔、ミネキヨ祖母に「カールはね、山形屋で売られていた子の中から一番可愛いのを買ってきたんだよ」なんて言われていたそうだ(笑)。そして「何やかにや言っても山形屋のようなデパートは必要よ」と。ヨーコバーバからもらった着物も山形屋(かつて沖縄にもあった)で買ったものが多いという。いい品は山形屋にあったのだ。確かに私と買い物に行くときは山形屋が圧倒的に多い。山形屋は鹿児島県民にとってただのデパートではない。再建計画がちょっとあやふやなのが気になるが、応援していきたいな。

1 件のコメント:

  1. ヒトミンチョ2024年5月15日 23:30

    そうそうびっくりしました
    今でも月2回くらいは行きます
    友の会にも入ってるしあそこがなくなったら困ります

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