4月初めに院長就任祝いでもらった胡蝶蘭の一鉢が月曜日についに全部枯れ落ちてしまっていた。朝来たら最後の一花が床に落ちていたのだ。
ついに落ちたかと一抹のさみしさを覚え「あの花が落ちたら私の命も尽きるかも・・」などとオー・ヘンリーの「最後の一葉」を連想した。あれは肺炎になった若い女性の画家が庭の壁のツタの葉が全て落ちた時に自分の命も尽きると思い込んでいて、ある夜嵐が来て「ああ、ついに」と覚悟したが、翌朝も一葉だけ残っていたのを見て生きる勇気が出て助かった。でも実は・・という話だった。ただ1週遅れでもらったもう一つの胡蝶蘭は結構元気で半分以上も花を咲かせている。
だが、さすがに少しずつ花は落ち始めていて、水が不足しているかもと思ってこの後少量足してやった。どうしてこんなに元気さに違いが出たのか分からない。生花店が違っているのと微妙に種類が違うからなのか。で、生花ってやはり入院患者には合わないって思った。だいたいは枯れ落ちるから病気の人にとっては見た目の華やかさよりも「最後の一葉」みたく生きることのはかなさが連想されやすい。それに水の衛生上の問題もあり病室には置いてはいけない決まりもある。でも院長室では、毎朝元気をもらっていて、後しばらくは花を咲かせていてほしいな〜。
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