ジャニーズ事務所の性加害問題が毎日マスコミをにぎわしている。故ジャニー喜多川は50年以上も前から子飼いのタレントたちにいわゆるゲイ行為を繰り返し、それが時々マスコミや暴露本などでさらされながらも死ぬまでそれを全うした。
私はこれまでこてる日記ではジャニーズ事務所をジャニホモ事務所と書いて揶揄してはいた。それはジャニー氏がおぞましい行為をしてきたと1988年の北公次の暴露本「光GENJIへ」を当時買って読み、非常に驚いたからだ。とてもリアルな内容で事務所を去った者の恨みで誇張されたとは思えなかった。そして2000年ごろに別の元メンバーが裁判沙汰を起こし、正式にジャニー喜多川の性行為強要が認定されたこともジャニホモと書く気になった理由だった。この問題について私が真正面から書いたのは2019年7月20日の「ゲイノー問題→http://koteru-nikki-2015.blogspot.com/2019/07/blog-post_20.html」だけだ。読み直してみて、我ながらジャニーズ事務所やマスコミに結構厳しいことを言っているなと思った。ただ、21世紀になり喜多川氏も70歳80歳になっているし、そうした行為はやってはいまいと勝手に思っていた。だが、2010年代以降も止めてはいなかったのだ。ゾッ。今日の南日本新聞に暴露本を出してきた鹿砦社の社長の松岡利康氏がコメントを出していた。週刊文春とならんでジャニーズを批判してきた数少ないマスコミ関係者だ。その中になぜ批判的な発信を続けたのかを「本にしなければ、当時何があったか、後になって分からないから」と言っていた。確かにそうだ。イギリスBBCが「日本ポップス界の『捕食者』」とのタイトルで今年ドキュメンタリーを放送してからようやく日本のマスコミをこの問題を取り上げるようになった。それは「鹿砦社の一連の本を元に」BBCが特集を組んだからであった。
この問題を黙認してきたマスコミは猛省しなければならない。マスコミが追求すればジャニー喜多川はそうした行為を続けらず、数百人(!)の若い好男子らの被害はなかったろうし、ジャニーズ事務所自体も我が世の春を謳歌出来なかったろうて。そして我が国も先進国の仲間入りをしたと自他共に思われているが、いわゆる黒船がやって来ないと自国で自浄出来ないまだまだ後進国のシステムが残っていると言わざるを得ないのではないか。
4年前の日記「ゲイノー問題」では最後に「のん」こと「能年玲奈」のことにも触れている。今、NHK朝のBSで「あまちゃん」を再放送していて、とても10年前とは思えない面白さと主人公能年玲奈の魅力を堪能している。彼女のその後の不憫さを鑑みれば芸能事務所の前時代的なシステムをマスコミがいつまでも放置していることに疑問を感じざるを得ない。ジャニーズ事務所問題以上にマスコミはこの問題を一時的なものとせず改善していく努力が必要だ。
0 件のコメント:
コメントを投稿