2023年9月30日土曜日

ホントは休みの土曜青雲内視鏡室

今日の土曜業務は外来診察に加え救急ピッチ担当だ。救急依頼があればまずは私が受け、必要に応じて他Drに振り分けることもある。内視鏡は土曜は基本休みなのですることはまずない・・。

さっそく依頼が来た。70歳代の男性で介護マンション自室で動けなくなっていた。ハイ分かりました、受け入れまーす。その救急車を待っている最中に、隼人心満病院から「うちの入院患者が朝食前に嘔吐し血液も混じっていた。消化管出血の精査をしてくれないか」との依頼があった。近隣の病院に断られ姶良まで依頼してきたのだ。どうにか診るのは可能、と受け入れOKした。最初の救急車が来て採血点滴CTなど指示し、その救急車を待っている時に「10代の男性が喘息発作で意識不明との連絡があります」と来た。なに?意識がないとは穏やかじゃない。救急当番だがちょっと手が回らないゾと思ったら、外来看護師がすぐに動き、脳外科のポンシンDrに頼み診てもらうことになった。後で分かったが、実はそっちが一番の重症で気管挿管や人工呼吸をし、結局大学病院にまで転送していた。

吐血患者は胃カメラで見ると全くの正常で血の一滴も付いていなかった。たまたま嘔吐時に粘膜が切れただけみたい。と・・加治木マグロ病院から電話があった。「入院患者で吐血がありましてそちらで診ていただけないかと・・」はあ、今日は吐血日和かぁ・・丁重にお断りした。ちょっと救急患者が多くて対応しきれない。え、90歳の腹痛患者も来てるって?そっちは外科のキブン先生に診てもらおう。なにー、今度は下血の60歳代女性も来ているってー?!今日土曜日は本来内視鏡室は休みなのにぃーーー。↓が11時半頃の救急外来の様子。左が挿管中の患者、真ん中がS状結腸軸捻転、右が脱水で入院直前の患者さん。

ちょっと整理しよう。下血は私の領分だ。しかも3日前に一度大腸内視鏡をしたばかりで、その時は大腸憩室はあるも出血源が分からず血も止まっていたから帰宅させていた。ならば緊急で大腸内視鏡をせねば。するとキブン先生から「高齢男性はS状結腸軸捻転でした。先生よろしく」と。うわー、そっちも急がねばー。最初の70歳代男性の入院指示を出した後、レントゲン室で捻転の内視鏡解除を行った。そして大腸内視鏡。腸管全部を観察しS状結腸に血液付着が多くそこからの出血とは分かるも出血憩室までは特定出来なかった。しかしその人も結局入院へ。何やかにやで終わったのは14時半を過ぎていた。

あれ、今日は内視鏡担当日だったかな?いやはやとんでもない内視鏡休室日だったわぁ。はあ。

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