2023年9月6日水曜日

時空を越えて

鶴丸勝っちゃったねぇ。これでベスト4、来年のセンバツ21世紀枠は相当有力になった。ただこの21世紀枠、他都道府県との兼ね合いもあってすんなりとはいかないことも多い。他県でも進学校でベスト4以上というのは数校出てくるだろうからね。それと来年2024年は従来3校選出が2校へ減となる。ここが少し不安要素だ。ただ、鶴丸は先に書いたように、大正時代に出て以来、夏も春も昭和平成は出場がなく、1世紀近い最長ブランクを乗り越えてという話題性も得られる。となれば準決勝相手のれいめいに勝って九州大会出場すればよしんば負けても当確じゃないかな。

今日の試合は全校応援でOBや保護者らが大勢応援に来ていた。応援の力って大きい。この前の甲子園の慶応のそれは凄かった。相手校は「圧」を感じたそうだ。あまりにも凄いんで視聴者や一般の人たちからアンチ慶応の反応も出たらしい。ちなみに今日夕方のローカルニュースではMBC、KKB、KYTはこの試合を報道したが、なぜかNHK、KTSでは何にも触れていなかった。KYTなど私同様「もしかしたら甲子園行けるかも」なんてフリップも出ていた。そうそう、この前負けた鹿実のラストバッターになった選手に会うことが出来た。負ける気はしなかったらしいが「なぜかハマってしまった」「最後は自分が打って同点そして逆転を思っていた」「夏は甲子園に行く!」と前を向いていたぞ。鶴丸も今度月曜の準決勝、ベスト4戦では、相手のれいめいを圧倒するくらいの応援でアンチが出るくらいの最後の一押しをー!

ちなみに鶴丸と同じような県内一の公立進学校が選ばれたケースは2005年の高松、2018年の滋賀の膳所(ぜぜ)などがある。膳所は昭和53年(1978)夏に出たときを覚えている。医学部の同級生が「オレの学校が久しぶりに出た」って言っていたもんね。いずれも過去に甲子園出場歴があって偏差値は70を超える。ただ鶴丸はこの2校より偏差値は上なんである。そして出場歴は超古い。「大正から令和へと時空を越えて甲子園へ」これが今回の鶴丸の謳い文句だな。

他に鶴丸のライバルになりそうな学校はといえば・・あ、岩手の盛岡一高があった。ここも県下一の公立進学校だ。そして甲子園での実績は鶴丸よりはるかに優秀だ。全9回すべて夏に出場で、初出場の大正6年(1917)ではベスト4、大正8年もベスト4、大正10年ベスト8とこの時代に全盛期を迎え、昭和に入っても第50回記念大会昭和43年(1968)にもベスト8進出したが、この年最大の話題高の占領下の沖縄の興南に敗れた。そして全都道府県から参加出来るようになった60回記念大会の昭和53年が現時点最後の出場である。そんな大正昭和の学校かと思われるかもしれないがその後も結構活躍している。1986年、1993年、2009年と夏は県大会決勝進出し、今年の夏もベスト4に進出しているのである。もし盛岡一が秋の岩手県予選でいいところまで行けば21世紀枠の最大有力候補だ。

ただこれまでの選考では東日本と西日本に分けて選出する方法だった。そのままなら盛岡一はライバルにはなりえないか。ふむ、ここでも鶴丸には運があるかも。かように高校野球オタクはセンバツ選考というネタでも妄想し楽しく過ごせるのである。ハハ。

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