うーん、ピエール・ルメートルの「その女アレックス」(2018/4/8参照)、今日は続きが気になって内視鏡室にまで持ち込んで検査の合間に読むという技まで使ってしまった。しかし本来時間に余裕のある午後は睡魔でダウン、夜自宅で布団を丸めて背枕にして読み終えた。第3部は事件のWhyが明かされる章で読み終えて真の悪が示され納得はしたが、ちょっとした勘違いを私はしていた。いや大いなる勘違いといってもいい。警察側の主人公カミーユ・ヴェルーヴェンらの出した結論をそのまま鵜呑みにしかかった。そして第2部の47章と49章と50章をもう一度読み直した。この小説で予想を裏切る展開はいくつもあるが「え、なんで?」と急展開に思わずつぶやいたところだ。うーん、そうかぁ。
第1部でもいくつか気になる記述があってその時主人公に何か秘密があるのではと勘ぐっていた。そこで大胆な仮説を立ててみた。「その女アレックス」とあるが実はアレックスは男なのでは?というものだ。結論から言うとそれは全くの間違い。なぜそんなことを思ったかというとあそこに関する書き方が曖昧だったから。まあ、もし男だったらタイトルからして騙していることになりインチキだと思われ興をそぐ。この本は構成の妙とアレックスと警部らの過去や背景に感情移入することで読み応えのある内容になっている。作者にとって第2作ということで第1作の「悲しみのイレーヌ」も注文することにした。ただ、第2作を読めばその本の結末の一部はすでに知ることになるので、もしこのブログを読んでルメートルの作品を読もうと思うなら順序どおり「悲しみのイレーヌ」から読んだ方がいいだろう。
第2内科の後輩おせちDrが病院に挨拶に来ていた。先週書いたとおり、開業間近で姶良の地で匂うDrと競い合うことになるが、去年そのことが分かった時には門前薬局の土地購入やらすでに進んでいて後戻り出来ない状況になっていたという。開業は数ヶ月後らしい。可愛いんだ理事長も「大変だな」と声かけていた。私は「3年は我慢しないといけないかも」と言ったがこれは理事長がいつも言っていることだ。新規が浸透するには少なくともそれくらいはかかるって。その後、医局でピッピDrらかつての内視鏡グループ3人で写真を撮ってもらった。何の因果か姶良でともに仕事をすることになろうとは、20年前は3人とも誰も思わなかったことだろう。(ピッピ、おせち、私)
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