今日は土曜勤務の代わりの丸1日休み。録りだめビデオを見ていても朝礼スライド作りが控えているので全く安らいだ気分にはなれず昼からボチボチそれに取りかかった。今回のタイトルは「実は間違っている医療用語」だ。以前から病院内でよく使われる実は間違っている用語が気になっていた。そのいくつかをピックアップし職員に訂正を促したいと思ったのだ。「喘鳴(ぜいめいと発音)」「呼吸苦」「熱発」がその代表でこれらは間違っているのだが頻繁に使われている。
スライドを作っている間に日本医師会雑誌1月号をパラパラめくっていると「新しい心肺蘇生ガイドライン」の項に「胸骨圧迫(心臓マッサージ)」という文句があった。そうそう、心臓マッサージも最近では正確な表現ではなくなったのだ。というのも、ガイドラインに「すべての市民が心停止の疑われるあらゆる人に対して胸骨圧迫(心臓マッサージ)を行うこととしたうえで・・」とあるように心臓マッサージは医療人以外の人にもやることが推奨されている。ところが、一般の市民は心臓が胸の左にあると思い込んでいるので、本来押すべき胸の中央(胸骨付近)ではなく左肋骨を強く押し、効果がないばかりか肋骨骨折を起こしてしまう。そのために誤解されやすい「胸骨圧迫」が正式とされるようになった。ふうむ、である。一応これも紹介しよう。知っておいて損はない。
この他「胃カメラ」も正式ではない。ただ心臓マッサージと胃カメラは通称であるこちらの方が使いやすく一般の人にもとおりがよい。上の三つの間違いとはレベルが違う。
以上だいたい大まかには出来上がった。しかしこてる先生のスピーチの最後はボウリングを披露するのが慣わしだ。そこでとっておきの質問。「ボーリング」と「ボウリング」がどちらがこてる先生の趣味か?これは当然「ボウリング」だが、あまり詳しくない人は結構「ボーリング」と書くことが多い。そこを指摘した上で昨日日記にアップした動画を見せよう。言い訳はなんでもきく。ウシシ。
(ちなみに、上の文で書かなかった正解用語は喘鳴ぜんめい、呼吸困難、発熱、上部消化管内視鏡である)
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