私は横溝正史を人に勧めるときは「八つ墓村」と「犬神家の一族」の二作が多い。どちらも読み始めると止められない。高校の時、桜島一周というイベントがあって足にマメをつくり疲れていたにも関わらず、買ったばかりの「八つ墓村」をちょこっと読もうとめくったが最後、勉強そっちのけで読み終わるまで止められなかった。角川春樹がこれを文庫の第1作目に選んだのも肯ける。ただ推理小説とのしての面白さは「本陣殺人事件」や「獄門島」には劣る。一種の冒険小説と読めばいいかも。
いやー、仕事は忙しいわ。昨日が休みで入院患者の指示出しが多くなったし、入院が3人、緊急内視鏡が1人いていずれも90才以上。昼休みも全くなしでバタバタしていた。そうそう、その緊急内視鏡は5cmくらいの義歯(ブリッジ)を飲み込んだ患者で2チャンネル内視鏡にフードを付けてトラペゾイド鉗子で引き上げた。簡単そうに思えるがこの手の患者に遭遇したことがない内視鏡医はきっと手こずるだろう。これまで異物誤飲を何回もやってきた経験が生きている。なにせ近くに県立の愛乱病院があり、彼ら彼女らが電池、歯ブラシ、体温計などいろんなのを飲み込んで緊急依頼を受けるんでね。経験は人を作る!
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