口永良部島が大噴火をしたとニュースで知った。驚いたのは噴煙が9千メートルもあったということ。桜島でも普通はせいぜい3千メートルくらいであの大正大噴火でも4千メートル程度だ。いかに大きな爆発的噴火だったか分かる。東日本大震災以来、日本列島は火山の噴火があちこちで起こり全く油断ならない状況だ。思えば震災(2011/3/11)前に霧島の新燃岳が噴火した(2011/1/26)のが予兆だったか。
百名山を踏破経験者のブログでは優先して登るべきは活火山だと書かれてあった。いつ入山規制が敷かれるかわからず、その人は「岩手山が火山活動で登れず一時は百名山も99座でストップしてしまうのではないかと心配した」そうである。だから活火山、休火山から先に登るというのがいいという。霧島山、阿蘇山、浅間山、焼岳、磐梯山、吾妻山、草津白根山、雌阿寒岳などだ。富士山や開門岳もいわゆる休火山だが御嶽山など死火山と言われていたのに1979年に有史以来初の噴火があり(だいたい5000年ぶり)そして昨年また噴火して多数の死者が出た。だから今では死火山、休火山という言い方はあまりしないらしい。長い歴史からみれば富士の300年、開門の1000年程度のお休みは一瞬のうたた寝くらいに過ぎないわけだ。現在御嶽山のみが入山規制のレベル3でここを登っていなければ百踏破は現時点では不可ということになる。
「日本百名山地図帳」という本がamazonから届いていた。百名山の紹介と地図、実際に登るためのアドバイスが書かれ、やや実践的な本だ。私は眺めるために買った。原本を読みつつこの本を参考にするわけだ。
この本の最初に「登るのが楽な百名山」と「登るのが大変な百名山」のリストがあって楽なのは八幡平、美ヶ原、霧ヶ峰など高原のイメージの山で何となくそうだろうな思えるが、意外だったのは乗鞍岳が楽な方の11位に入っていたことだ。霧島が12位だからあれ?と思った。乗鞍岳って3026mという三千メートル越えの山だよ。実は2700m付近まで山岳道路が通じ、たった300m登るだけで頂上に行けるんだそうだ。だから夏場は登山者が非常に多いらしい。深田久弥は「戦後、頂上まで登山バスの通じたことは一つの驚異であった。街を歩く格好で三千米の雲の上を散歩出来ようとは、誰が想像しただろう」と書いていて俗化を多少憂う気分だったよう。
そういえば子どものころ「乗鞍火山帯」と習ったものだが、今は使われずプレートの沈み込みで分けて「東日本火山帯」(太平洋プレート)と「西日本火山帯」(フィリピン海プレート)に分けているとか。以前の火山帯は単なる地域で便宜上分けただけで火山学上は意味がなかったそうで、これに限らず社会科って科目は時代によって正解がえらく異なることが多い。地理、産業は言わずもがな、歴史にしたって新資料が出てくればそれまでの常識がそうでなくなったりする。それに引き替え正解が何千年前と変わらないのが数学だ。真に数学が好きな人は社会科は学問ですらないと思っているかもな。このあと数学ネタを書こうかとも思ったがそれではずるずると日記が終わらない。今日はこの辺で。
0 件のコメント:
コメントを投稿