2015年5月11日月曜日

なぜ「はつか」なのか

(なかなかブログの扱いの勘がつかめず、日記投稿画面を開くまで時間がかかっています。幾人かコメントも投稿してくれているけど表示させたりコメントしたりがよく分かっていません。疲れと集中力のなさのせいで今のところ日記投稿のみでご迷惑おかけしてます。)

外来の光鳥Nsからピッチに連絡が来た。「五月二十日の検査結果の件ですけどー」「二十日?」「え、違いますか」「二十日ってまだ来ていないじゃないか」「あーっ、私よく間違うんです。『はつか』って8日のことじゃないんですかねー」

彼女、実は「はつか」や「ようか」のみならず「五日(いつか)」もそれがいつか分からないのだ。聞けばシマッチ院長外来に付いていたとき、「X月五日のカレンダーのところに印を付けてくれ」と頼まれた。五日が5日と分からないことを自覚している彼女はそのままやり過ごそうとした。しかし「おい、印付けてよー」と指示を曖昧にしてくれず困った彼女は「『いつか』が4なのか5なのか6なのか分からないんです」と返事した。呆れるシマッチ院長。「お前バカか」とつぶやいたようだが、はたと考えて「脳の働きに問題があってそれが理解出来ない場合もあるが・・」と言い、彼女が幼児や小学生のころタイで過ごしていたことを知り日本語に触れる機会が少なかったのが原因だろうと気付き「いや、悪かったな」と謝ったそうだ。

ひとつ、ふたつ、みっつというのは純日本語でいち、に、さんは漢語である。それに日をつけて五日は「いつか」と呼ぶ。だから六日は「むいか」七日は「なのか」だが八日は本来「やうか」が正しく元々そう発音していたはずで音便化して「ようか」になった。二十日がなぜ「はつか」なのかだが、日本語では「二十」を「はた」と呼んでいたからだ。「はたか」が「はたうか」になり「はつか」と言いやすい風に変わっていった。「は」で始まるため漢語の八「はち」と混同しやすいわけだ。ちなみに「三十」は「みそ」で三十日を「みそか」と呼ぶ。さらに一日だけは「ひとか」とは呼ばす「ついたち」だがこれは月初めの「月立ち」から来ている。

日本に住んでいればそんな語源を知らずとも自然に「ついたち」や「ようか」「はつか」などは1日、8日、20日のことだと分かる。しかし知識として学ぶと意外に難しいものだ。

あ、そうだ。今日は朝礼で副院長の挨拶をしたんだった。今度は「副院長の指名を受け『光栄です』」の文言をちゃんと言えた。5月の一日(ついたち)から就任していたが連休があったので今日初めて知った人も多かったようだ。今日は11日。「じゅういちにち」と発音するが純日本語では「とうかあまりひと」もしくは「とうかあまりついたち」と呼んでいた。12日は「とうかあまりふつか」これはあまりにも長たらしい。ゆえに二桁日は「二十日(はつか)」を除いて漢語優勢となって今に続いているというわけだ。いやー、勉強になりますなー。

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