2015年5月9日土曜日

完成度低くても

医療事務の忍上さんが古いカルテを持って来た。今から11年前当時43才女性の受診時の症状が知りたいとの患者側から要請があってのことらしい。私は「え?まだこんな古いのが保存されていたの」と聞くと「あるんです」との返事だ。へーえ。電カルになって7年経過し紙のカルテは滅多に見ることはなくなった。どれどれとページをめくると、おそろしくきったない字で「下痢 嘔吐 冷汗 昨日より」「DMで昔町病院治療中 HbA1cのコントロール不良 8月 10.3%」などと書かれてあった。点滴だけで終わり特に問題のあるケースではないようだ。なぜ今頃カルテ内容を知りたいのか全く不明だがそのまま伝えるよう指示した。

今は電カルになってこのような検索は身体を動かして探すことなく短時間で判明する。字が汚くて「なんて書いてあるんですか」と看護師に質問されることもない。電カル移行当時、今はいない某Drが「私は反対だ。それが病院のためになる」と主張し結局却下されたが電カルの持つネットワーク性、検索性の便利さは今さら紙カルテには戻る気にならないほどだ。反対Drは以前の不便さが目立っていた電カルの経験があっての意見だったようだ。本質的に優れていても完成度が低いために評価が下がる場合がある。物事の評価はそこをきちんと見極めないといけない。特に新機軸の製品を評価する場合はいずれ完成度が高まることも想定して導入を決断しないと。

そうそう、結婚も似たようなもの。若い女性はよーく考えようね。今は貧乏でも将来性のある会社員を選ぶか、今は羽振りのいい青年実業家を選ぶかで人生大きく変わるかもしれないしー。

1 件のコメント:

  1. ヒトミンチョ2015年5月24日 1:02

    やっと替えましたね
    とても見やすくなりました

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