テルの退院に合わせカールは胃カメラ、大腸内視鏡を受けることになった。ここ何年がやっていなかったし何か調子が悪く感じるという。彼女は検査をしばらくしていないと「ああ、もう癌になっている気がする」と思うタイプなのだ。当然私が検査を行うことになる。だが胃カメラはいいとして大腸はちと問題だ。挿入するのがやや難しいのだ。これまで3、4回検査してきただろうか。S状結腸が長くて屈曲が強い。最後はどうにか奥まで入るのだけれどいつも嫌な汗をかく。はたして今回はどうか。
昼の検査室では先にブックリバーDrが大腸内視鏡をしていてそれもやや難航しているようだった。胃カメラから先に終わり私も大腸内視鏡開始となった。鎮静剤はテルを乗せての帰りの車もあるため使わず、というより私の場合たいてい使わずにすます。ふふ、普通にやれば5分もかからず盲腸まで到達できるはず・・。
「あいた、痛い」「え、そう」「痛い、痛いわよ」まだS状結腸に入ったばかしなのにチト痛がるのが早すぎるんじゃない?「でも痛いの」「大丈夫」で、ぐいっと入れる。「い、痛ーい、痛い」「大丈夫大丈夫」「大丈夫じゃないわよー痛ーい」そりゃ大きな声でギャーギャー。さっきまで隣からぶつぶつ言っていた声は聞こえなくなった。「時間がかって済みませんネー」とか聞こえていたはずがきっと隣よりはマシだなと思ったに違いない。カールよ、ちょっとは抑えてくれよー。でもそんなことを言うと、あなたが上手にやってくれないからよと言われそうだ。スコープを上手くねじりうるさい声が聞こえないふりして挿入を続けた。どうにか脾弯曲を越えたときはほっとしたぜ。ふうー。身内だからか全く遠慮がないのも困りものだわい。
内視鏡スタッフは普通に対応してくれた(ようだ)が、後で実は大笑いだったそうだ。普段はうまいこと言いくるめ(?)てさっさと検査を終える私がたじたじだったのが可笑しくてたまらなかったとか。うー、こっちはあせって大変だったつーに。
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