2014年12月13日土曜日

あなたが30才代女性なら

師走の土曜日とあらば忘年会などいろいろ用事もありそうだ。福岡で講演会の誘いもあったが明日も当直だし断った。ブックリバーDrやサブアラドDrは福岡行きだったらしいネー。

仕事も終わり昼食を摂っていたらたまたま中年職員女性といっしょだった。雑談などしているうちに彼女がつい最近乳がんを手術したことを知った。いや、気付かなかった。早期だったから経過は心配はしていないが術後しばらくは左腕があらず違和感が結構あったんです、と。それは仕方ないとして、どうして気がついたのかと聞くと、わずかに乳汁分泌があっておかしいと思い鹿児島の逆らわん病院の受診し生検でも癌か微妙だったらしいが結局そうと判明したとのことだ。専門家でも難しいケースを素人が自己判断で確定できるはずもない。彼女は日頃から冷静で論理的なキャラだからきちんと行動し慌てず手術まで受けた。「先生、日本人女性の10数人に1人は乳がんにかかるらしいですよ」といわれれば、確かにこの7、8年、青雲会病院でも私が知る限り3人は乳がんになっている。これは相当な高確率だ。

30才代から上の女性は常に乳がんを気にしなくてはならない。カールもそこは分かっていて毎年検診は欠かさない。ちらっと外来某Nsに聞くと1回も受けたことがないという。いかんいかん。病院に務めていてこうした情報に触れる機会もあるのだからぐずぐずせずまずは行動だ。あなたもかわいい小さな子どもがいるんでしょ。その子と生き別れになっても運命だと達観できるなら検査など受けなくてもいいがー。「いやいや、そんなことできない」「だったらちゃんと検査を受けよう、それともこてる先生の乳房触診を受けるぅ~?」「やだっ、先生セ・ク・ハ・ラ!」おっと最後は脱線したが30才になったら一度は乳がんの検査を受けよう。日本人女性の検査受診率は欧米に比べ相当低いと聞いてる。私には日本人女性があまりにも無防備に見えて仕方ないよ。

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