朝から日曜当直。Facebookで昨夜某同窓生のアップを見ると昨年私が参加した東京の六本木ヒルズでのセントラル高校関東同窓会があったようだ。このところ毎回六本木ヒルズであるがこれは部屋貸し切りが同窓生ケンロック君の住居民くじ引き当たりによっていて幹事が「強運ぶりに感謝」と言っているくらいだ。集合写真にはヤノケン住職が写っていて京都からまた上京していたようだ。一人だけ坊さんの衣装だから目立つ。私が1年ほど担当し今年青雲会病院で亡くなったシモトンダさんの息子もいた。何度も病院に来てくれたのに私とは一度も会えず去年その場所で会ったきりだ。元気そうでなにより。
救急や外来はバラエティーに富んでいた。最初は交通事故の少年で骨折との触れ込みだったが単なるかすり傷と打撲傷のみでよかった。その後は脳梗塞の高齢女性でこれはCTでも分かるほどでということは血栓溶解療法の適応はなさそうだ。MRIで確認後、シマッチ院長に連絡しその後の治療方針は任せた。で、その後本日一番の患者が救急で運ばれて来たのだが、1週間ほとんど飲まず食わずで意識が遠のいたために息子氏が救急要請し搬入された独居高齢女性はもう餓死寸前、脱水が極めて強く採血もできずかろうじて点滴が入ったのが奇跡というくらいひどかった。体温も血圧も計れず風呂に入っておらず全身垢まみれだった。息子はちょくちょく見に来ていたとはいうけれど入院させる判断が遅きに逸した。患者本人が病院を嫌がっていたのもよくなかった。私がかなり厳しい状態であると息子に説明し、病棟に上げようとしたとき看護師らが小さな声を上げた。失禁していた殿部あたりに10匹前後のウジ虫が湧いていたのだ。うわっ!
ここまで人間はひどくなれるものか。この患者は翌日亡くなるが側で息子と娘が泣いていた。決してスポイルしてきたわけではなく鹿児島市内に住む子どもたちがすぐに目が届くところにいたらここまではならなかった。これは核家族や過疎化など現在の日本社会の問題と思った。私自身はああいう最後は迎えたくはないな・・。
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