雨の水曜日、実はこれが少しラッキーだった。いつもは水曜日休みの可愛いんだ理事長が「こんな日はゴルフが出来ない」と出勤してくれたのだ。朝の医局会カンファレンスにも出ていろいろ意見をしていたし、外来も新患を診てくれ大いに助かった。
しかし、昼前からこの前の金曜同様に近隣クリニックからの紹介患者が幾人が来た。夕方までに3人を入院させたが、その中で医師人生で初めてという超高齢者をも引き受けた。最初電話で「大正6年生まれなんですが・・」と聞いた時に「うん?大正6年って何歳くらいだっけ」とすぐには計算出来なかった。紹介医が「108歳なんです」と言って初めてお口あんぐりとなった。ひゃくはち?!いや100歳以上の患者さんをこれまで何人が引き受けたことがあったが、確か104歳が最高齢だった気がする。少なくとも105歳を越えた入院患者は記憶がない。一気に108歳だなんてー。しかもある症状があってそれを改善させて欲しいというミッションもあった。家族もそれを望んでいるという。
これまでの私の経験上、90歳程度だと、家族も「もう寿命ですから」とさほどの延命治療を望まないケースが多いが、100歳を越えるとなぜか「もっと長生きを」と言われることが多い気がする。しかしあと数年も生きれば県内一から日本一も狙える年齢の患者さんとは・・。入院に当たってどの程度まで治療をするか、今回病気とは別に急変する可能性も十分あり得ることをしっかり説明し同意してもらってから入院させた。明日は内視鏡検査も予定している。いやー、気を遣うがやりがいもあるわ〜。108とは仏教でいう煩悩の数と一緒だ。大事に扱わせていただきます。
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