2023年12月24日日曜日

全国高校女子駅伝、ハラハラ勝負

昼前、カールとチッチとどこかでお寿司でも食べようと出かけた。チッチだったかが「『めっけもん』のドルフィンポート店がいい」というので坂元から城山トンネルを通って住用町方面へ行こうとしていた。

TVは全国高校駅伝の女子を付けたまま運転していた。坂元団地を降りたころ、アナウンサーが「さあ先頭の仙台育英がトラックに入ってきた。2位は鹿児島の神村学園。仙台育英が逃げる、神村学園が追う。差は10秒!」と煽りに煽っていた。画面を見たいが走行中で音声のみだ。ケニア出身のカリバ・カロライン選手がもしかすると逆転!という大接戦でどこかに車を止めて画面を開いて観戦したいと思った。チッチやカールもそのようで「なに、ぐずぐずしている?」って態度だ。メインストリートから狭い路地に入ってすぐに車を止めた。カロラインが競技場に入った時、仙台育英との時の差は↓で50m以上あった。
その後、「差はだいたい50mほどになっています。カリバ・カロラインが残り400mを切りました」と実況するアナウンサーに「(その差)10秒を切りましたねぇ」と解説者が答える。残り300m付近で「(仙台育英の)橘山(きつやま)の顔が苦しくなってきました。カロラインもなんとか力を振りしぼっています。どんどん差が縮まってきました」とアナウンサーが声を上げた。上の写真と比べると相当に差が詰まっている↓。
コーナーに差し掛かり「残り200m。足の運びがー、カロラインが力強い!」これに解説者が「ピッチが違いますねぇ」、そして「逃げられるかぁ、残り150m!神村学園!」この時点で神村学園の逆転はかなり有望。↓最終コーナーではもうこの差だ。
第4コーナーに来て「橘山苦しい顔になった、残り100m!」ここで最後の直線、カロラインは抜き去った。「(カロライン)前に出た!前に出た!」
そして神村学園トップでゴール!2位仙台育英との差はわずか1秒。5mほどの差だった。決して楽に勝ったわけではないのは正面からの表情でよく分かる。

いやぁ、凄かった。カロラインは日本代表と同レベルでケニアのオリンピック代表も狙えるほどの逸材というから相手はよほどの差を付けていないとこうなる。仙台育英の橘山選手、決して遅い選手ではなかったろうけれど相手が超々高校級の選手では仕方なかった。神村もラストスパートに賭ける作戦が見事にハマったわけだがタスキを受けたとき1分差なら勝てるとの目論見で、実際は1分20秒差で、ぎりぎりだったわけだ。

向こう正面での走りでTV望遠画面に仙台育英の橘山選手の背後、カロラインが現れた時、ゾクッとしたねぇ。
鹿児島県民ですらそうだから、宮城県民の視聴者は迫り来る追跡者にハラハラを通り越し、恐怖を感じたのではないか。事前のローカルニュースでカロラインの神村の先輩のケニア選手バイレ・シンシアが鼻の悪性腫瘍で20歳の若さで亡くなる前日にカロラインに向けてエールを送っていたシーンを見ていたので、なんだかシンシアも乗り移ったかと思えた。いやいや名シーンだったわ。

寿司は「めっけもん」の駐車場は満杯で係員に「最低40分は待ちます」と言われ、早々に諦めた。天文館はT-MAXボウルの近くの喜鶴寿司に行き、ほとんど待たずに「地魚づくし」のセットでちょうど良いくらいの味と量で満足だった。

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