2023年12月18日月曜日

母をリモート面会で見舞う

日曜夕方から病院当直で今日の午後は早帰りだった。それを利用して、つい2週間ほど前に脳梗塞を起こして枕崎の「おばらん病院」に入院したあこネーサ母の見舞いに行った。もっと早く行きたかったのだが、病棟への直接の見舞いは不可、予約のリモート面会しか出来ず、それも平日午後のみだけとなかなかハードルが高かった。

途中までは私が運転したが、深夜に病棟患者の死亡処置があったせいで睡眠不足で知覧の手前で運転交代をした。カールは着付け教室の帰りだったので和装のままの運転だった。枕崎は港の近くにおばらん病院はある。以前はよくボウリングをいっしょにしていた循環器内科の宮砂糖Drがまだ勤務しているはずだがと診察医一覧を見たら、やはり週4日外来を担当していた。ちらっと会ってみたかったが出来そうにないナ。

係に面会を申し込むとしばらくしてiPadを利用したリモート面会が始まった。画面を見て、一目「痩せたな」と思った。私の声かけには反応はするが無論誰だかは分かってもらえない。もう5年前から認知で私が誰だかは不明のままなんだ。「食事摂取が少ない」と側の看護師らしき人からの話があった。「ちゃんと食べて早く元気になってー」とは声かけしたもののなんかもどかしいねえ。でも、顔が見られただけでもよしとするか。でももう94歳、いつどうなってもおかしくない年齢だ。正直ここまで長生きしてくれるとは思わなかった。


帰りは私が運転をした。南薩縦貫道に沿ってまた鹿児島を目指す。まだ枕崎市内の少し高台に入ると開聞岳方面が綺麗に見渡せるところがあり、一旦駐めて写真を撮った。曇り空だけれど開聞岳から大野岳までの稜線と東シナ海、南薩の台地が綺麗に見渡せた。なかなかの眺望だ。
さてそこから知覧に向かって10分足らず、カールが「あれ?デコレーションケーキそこにあるじゃん」と左側にあった小高い茶畑を指さした。えっ、見ると確かに場所こそ違えど、火野正平が見た山のてっぺんの茶畑と同じ形状だった。山にあるか台地にあるかだけの違いだ。
「おお、知覧のデコレーションケーキ、見ましたぁ!」まさか見られるとは思っていなかったので嬉しくてまた車駐めて写真を数枚撮った。いや、普段なら気にも留めない風景、でも「こころ旅」ではそんな風景がちょくちょく選ばれる。今日は開聞岳よりも茶畑デコレーションケーキが私たちの「心の風景」だったー。

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