2023年12月23日土曜日

パラレルワールドに入った

土曜は朝外来、昼から日直業務だった。仕事では入院患者の顔面腫瘍の切除を形成下家Drに依頼し上手く行き、外来もそつなくこなした。午後は医局で年賀状裏面のプリント作業を予定しており、これは100枚以上もあり「きれい印刷 」をするから結構時間がかかった。当然救急患者も来たが、たださほど重症ではなく入院の必要もない患者だったのでそれほど忙しくはなかった。プリントは18時前には全て終え、あと、カールにコスモスでの買い物も頼まれていた。それにチッチが帰省するため20時過ぎに空港まで迎えにも行かねばならなかった。時間が少し余るのでこてる日記も書いた。年賀状はあと宛名印刷が残っているがこれはまとまった時間が必要なので明日にしよう。

そんな予定を粛々とこなし、19時40分には居残りしていた病院を出て、桜島スマートICから高速に入り、空港までチッチを迎えに行くだけ。今日はやるべきことを完璧に済ませていた。私にしてはちょっと珍しいくらい予定通りに事は運んでいた。

高速はすごく空いていて私以外にほとんど車は走っていなかった。車内TVではNHKを付けたら「突撃!カネオくん」をやっていて紅白歌合戦のエピソードをやっていた。衣装対決で小林幸子と美川憲一がやり合ったとか面白そうなネタが出てきていた。速度を一定にし自動運航にし、TVの音声を聞きながら空港に向かう坂に入ったのは何となく分かっていた。

そこからである。私はパラレルワールドに入ってしまった。運転しているのは分かっているのだけれど数分間から10分間くらいほとんど同じような風景を通っているだけの感覚になり、気がついたら溝辺のパーキングエリアが目に入った。「はあっ?!」私は空港で降りるはずだったのよ。溝辺ってとうに空港のインターチェンジを過ぎているじゃない。慌ててチッチに電話をした。20時10分着がすでに20時12分になっていた。チッチはいったん建物の外に出たが迎えが来ていないのでまた館内に戻っていたそうだ。私は「遅れている、しばらくは中に入って待機していて」とだけ伝え、次のICの横川まで飛ばした。そこで降りて引き返し、下りに入って空港のICまで飛ばし20分遅れでチッチを拾い、自宅に向かったのだった。

カールは夕食の沖縄のソーキそばを作っているはずで、チッチに電話をさせたら「最近、パパはよくそんなことがあるのよ。ボケ始めていているかもしれないわ」などとLINE返信をしていたようだ。くーーっ。完璧な1日だと思っていたのに「画竜点睛を欠く」「九仞の功を一簣(いっき)にかく」「竜頭蛇尾」いろんなことわざが頭の中を駆け巡ったわ〜。がっくり。

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