アメリカのキッシンジャー元国務長官が11月29日に亡くなったというニュースが流れてきた。100歳だったという。
カールも私も「ええ?!キッシンジャーってまだ生きていたんだ」と驚き、カールは「あのBS1の『映像の世紀』か『バタフライエフェクト』に出てくる人だと思っていた」と面白いことを言う。確かにだ、同時代を生きて来たけれど、既に歴史の人だと速断していた。それについ最近まで外交活動をしていたというから凄い人だったね。
アメリカで国務長官と言えば日本では外務大臣に相当する。しかし、その重みは全く比較にならない。しかも政権が共和党から民主党に代わってもキッシンジャーは活躍している。対中政策のアメリカの転換を演出しベトナム戦争の終結にも関与しその後もおそらくはアメリカの国益に沿うような外交をしてきた。当初は忍者外交なんていわれてた。↓は田中角栄首相との1枚で、眼鏡がいかにもキッシンジャーらしい。当時、私の同級生の釣るダム君が似たような眼鏡をしていておっさんくさい風貌であだ名は当然キッシンジャーだった。↓上が釣るダム君で下が当時の私。キッシンジャーは理念、理想で動くタイプではなく現実的な選択を優先する外交をする外交家だったということだ。まあそういう評価は専門家に任せるとして、私は日本では絶対出て来ないような外交家を生むアメリカという国の懐の深さを強く感じる。オスプレイが墜落してアメリカに対する反発がまた日本ではあるも大きな反対のうねりにはなっていない。これが60年代安保闘争のころなら内閣総辞職くらいの一大騒動になっていたはずで、そんな時キッシンジャーならどう動いただろう。そんなことを考えたことだった。
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