年に一度の消化器系総合学会DDWがあって、私もリモート中心に講演やポスター発表を見聴きしていた。その学会も夕方にはほぼ終わりということで、久しぶりにネット囲碁の天鳳を始めた。その時には何の予感めいたものはなかった。しかしわずか12分後に一人絶叫する場面が訪れようとは。麻雀ネタはこてる日記読者にはさほど人気ないのは分かっているが、これは書かざるを得ない。
今回はツイているゾと思ったのが。東2局の私の親番で何の変哲もない手を即リーチした時だ。親番でなかったらリーチせずに打ち回すのが妥当かと思われた。だって役はない、ドラもない、待ちは間5ピンという最低ランクのクソ手だったからだ。しかしー。これを一発でツモった。しかも裏ドラが3枚乗り、親ハネの18000点という大量得点にまでなった。思わず笑みがこぼれたわ。
次局は簡単に親番を流され、迎えた東3局。配牌を見て「役満の清老頭(チンロウトウ)の目があるナ」とは思った。清老頭は1と9の数牌だけ成り立たせないといけなく、役満の中でも上がるのが難しい役だ。1ピン、9ピンが2枚ずつ、9索が2枚に9万が1枚と清老頭に必要な牌が7枚とそれほど多いわけではないがそう思った。ここから清老頭を上がるには六向聴という途方もない上がりにくい状況なのだが、最初にそう思ったことがこの後の展開を左右した。
2巡目に1ピンをツモったのはグッド、そして3巡目に1万をツモってこれを残した。普通なら不要牌なのだが清老頭が念頭にあったので↓から1万、9万を残し、打「発」とした。6巡目、9万が来てますます清老頭を意識した。しかし現実的にはトイトイや三暗刻に向かうか純チャンに向かうかぐらいだろう。私は純チャン系に手を持っていった。その方がもし清老頭になりそうな時に手を変えやすいからだ(この辺りは麻雀を知らないと理解出来ないだろうから読み飛ばしてもOK)9巡目、3枚目の9万をツモった。↓打つ手は8万が一番効率的だ。しかし私は場を見渡し、8万を残し3索を切った。手を崩したのはこの手を単なる純チャン(それでも満貫クラスにはなる)にはしたくなかったのと、場の状況からより安全な8万を残したのだ。11巡目に2万が来て1万にくっついた。↓そこで8万を切り安全牌の西を残した。12巡目、3万をツモった。↓これで純チャンの聴牌となった。西切り。出て6400点ツモって満貫8000点の手だが清老頭はほぼ諦めざるを得ない。↓。リーチすると満貫確定だけれど、ここでも清老頭のこともあり、私はダマ聴牌にしていた。あの配牌からよくぞここまで育ったというくらいの展開で、しかも後で分かったが聴牌一番乗りだった。普通7、8巡目には誰かが聴牌をしているのが普通なのに他家も手作りが遅れていたのである。そして上家からリーチ!の声が掛かった。そこですぐに持って来たのが1万。清老頭には必要だが現状の聴牌維持には不要牌だ。どうする?ここで私は3万を切っていったんオリた。満貫級の聴牌を崩すのはもったいないが、現在トップ目で無理に勝負しなくてもいいという余裕と、それに清老頭を上がったことがなく一度でいいから上がりたいという勝負度外視の気持ちもあった。すると直後に下家が9ピンを切ってきた。ポ、ポン!1万を切っていればここで私の上がりだったが、そんなことよりついに待望の清老頭聴牌じゃないか!打2万。
待ちは1万、9索だが1万はすでに場に2枚切られていて上がり牌は9索のみ。しかも2万という危険牌を切ったのだから相手3人は「トップ目が何している?」と訝(いぶか)ったろうね。次巡も危険牌の2ピンを切り飛ばしたしー。ここで私はデジカメ取りだし動画撮影を開始した。「9索が出てー」って祈りながら・・。その次、9索を自ら持って来た時には「よっしゃ!」の絶叫。ジャーン!の銅鑼の音が気持ち良かったねー。相手にしてみれば「はあ?!」だったろうがー。麻雀を始めてちょうど45年。役満清老頭をついに上がった。見直してみて本当にツイている展開だった。リーチ者の待ちは47索と私よりずっと良い待ちなのに上がり牌はすべて王牌にあり1枚も残っていなかったし、私に聴牌をいったん崩させるきっかけも与えてくれた。ただ言えるのは「あくまでも清老頭を上がりたい」という麻雀を始めた頃の夢を追いかける打ち方をしたから現実に出来たのだ。あの配牌、あのツモで清老頭まで上がりきる打ち手はあんまりいないのでは?自慢しているわけではなくて私より強い打ち手なら2位の下家から9ピンで純チャンを首尾良く上がってさらにトップ固めをしたことだろう。でも麻雀には単なる勝ち負け以外の要素もあるんだ。もしさらっと純チャンを上がりトップを取っても、後で牌譜を見直し、「あの時、聴牌崩して清老頭に向かえば上がれていたのにー」と分かったら私は悔しくて歯ぎしりしたはずだ。いやー、本当に良かった。これで上がっていない役満は天和、地和の偶然役と九蓮宝燈と四槓子だ。九蓮宝燈はこれまで5回以上聴牌しているが上がれていない。しかしいずれ出来るだろう。天和、地和は数多く麻雀をやれば出来るかものまさに運任せだが、四槓子はほぼ諦め。これはその下の三槓子ですら通常役満より難しいのにまさに幻の役満だ。役満以外で上がったことのない役は残り三槓子だけ。ただ清老頭なみに作るのが困難なのにわずか2ハン役という極めて安いのが理不尽で、私は役満に昇格すべき手役だと思っている。
いやー、今日は日本シリーズで阪神が負けて日本一を決められなかったけれど、役満上がって夜はずっとふわふわした気分で過ごしたわ〜。
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