もうすっかり暗くなった頃、カールが「ハナちゃん」「ハナちゃん?」と呼びかけている声で目が覚めた。「うん、どうした?」「ハナビが逃げ出したー」「な、なにー!」「切り干し大根を干しにロッジに出たら隙間から逃げ出したのよー」「えー、なんで気を付けていない」「そんな言われてもー」
時刻は17時45分、すぐにロッジや庭を探してみるがいない。駐車場に目をやるとクロちゃんがいるが側にハナビの姿はない。私は家周りを一周してみたがそれらしき影は見当たらず・・。うーん。「そのうち帰ってくるんじゃない」とカールはお気楽だ。これがゲンちゃんだったらもっと心配して探しに回っていたはず。私の方がはるかに心配している。この辺りは車の通行はかなり少ないし、ハナビは元々野良生活が長かったから事故に遭う可能性は低いと思う。でも、私は落ち着かず夕食中もずっと気になっていた。普段なら入浴も済ませている時間なのに居間をウロウロしていた。
きっと帰って来るはずと思いつつ、すでに20時を過ぎていた。玄関からまた家の周りを一周してみようと回り始めると・・なんと、ロッジにハナビが鎮座しているじゃないか。すぐに抱っこして捕まえようとしたがすぐに逃げられた。側にクロちゃんもいた。前にも書いたようにこの二匹は割と仲が良くいがみ合ったりはあまりしない。外にいるネコを無理に捕まえようとすると逆襲される、これは10年ほど前にゲンちゃんが脱走した時に経験済みだ。私は家に戻り、ハナビのエサ用皿にエサを入れ、窓からロッジのハナビの気を引いた。
ハナビの視線の先にはカールとフラッシュで目が光るゲンちゃん。左上には今回の元凶ともいえる切り干し大根が干されたまま↓。慌てず騒がずハナビが落ち着くのを私は待った。こっちを見て落ち着いているときにそっと体を抱きかかえ、居間に放り投げ、無事自宅へ戻した。ふーーぅ。窓を閉めて写真を撮ると、ハナビは何事もなかったようにまた家の中をウロウロし始めた。2時間半ほどの行方不明、ハナビにとっては約3ヶ月ぶりの野生を味わったわけだが、家ネコとして育てるからにはケンカや怪我、事故などあってそうそう脱走を許すわけにはいかない。カールも油断しちゃダメだからナー😠。
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