ノーベル医学生理学賞に予想通りカリコ教授が選ばれた(ワイスマン教授との共同受賞)。そう言ってもピンとこない人も多いだろうが、新型コロナウイルスのmRNA(メッセンジャー・リボ核酸)ワクチンにつながる技術を開発したのが評価されてのことだ。その技術を応用して開発されたワクチンが世界中で何百万もの人々に投与され、新型ウイルスの重症化を防いでいるのだ。2年ほど前に日本でもコロナワクチンが提供されたとき、きっとすぐにノーベル賞を取るだろうと思っていた。開発当初はまさか新型感染症に役立つ技術になるとは開発した本人も思ってはいなかっただろうが、結果よければ全てよしだ。↓右の女性がカリコ教授。当時社会主義体制のハンガリー出身で、移住したアメリカでも研究成果はなかなか評価されず、助成金の申請を企業から断られたり、所属していた大学の役職が降格になったりするなど苦難の連続だった苦労人だ。
ただコロナ禍のこの世の中、このニュースはもっと話題になると思ったが、TVのニュースでそれほど大きな扱いではなかった。メインはもっぱらジャニーズ事務所の記者会見だった。内容は予想通りのものだったが、この前書いたように芸能プロダクションのエージェント業務(営業や売り込みなど)とマネージメント業務(タレント育成)を完全分離してTV局への今のような圧力を起こさせないシステムにしないとな。一応それを分けるということになっているが、実際はその二つを維持する新会社になるようで本質的には変わっていない。芸能界問題に詳しい長谷川良品氏のYouTube「テレビ悲報ch」が言っている(→https://www.youtube.com/watch?v=p-80cc8PfLs&t=0s)ように、この二つを兼ね備えていること自体が性被害を見過ごしたり、あらゆるハラスメントの温床になっているという事実があるのにだ。
再発予防と声高に言うのなら、マスコミも本気で今のシステムを変える覚悟が必要なのだ。おっとその前にTV局始めマスコミは「反省、検証」を行うべきだろうて。ねえ、NHKさん。それにジャニーズ事務所批判が弱めで蜜月ぶりが感じられるテレ朝さん。まあ、今日見た感じでは無理だろうな。あーあ、私もこの話題はもうあんまし触れたくない。ほんとにしばらく話題にはしないでおこう。
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