2023年10月16日月曜日

ウギャー!

今日は内視鏡担当日、その検査を受ける患者の中にうちのカールとチッチがいた。

実は3日前にチッチが朝から腹痛と気分不良で真っ青になり半日寝込んだのだ。幸い夕方には回復し食事もとれるようになった。で、まだ20歳代とはいえこのタイミングで胃腸の検査を受けておいた方がいいだろうと今日予約を入れておいた。カールも4、5年検査を受けていないのでいっしょに受けてもらうことになったのだ。

チッチには大腸の前処置の下剤を飲んでもらい、先にカールの胃カメラをした。当然経鼻内視鏡だ。結果は全く問題なし。いや胃底腺ポリープはあったのだけれど、これはいわゆる幸せポリープで癌になることはないばかりか、これがある人は胃の病気も起きにくいと言われている。

で、チッチは12時過ぎには「便もきれいになった」とのことでまずは胃カメラ、その次に大腸内視鏡を行った。経鼻内視鏡は左右どちらかの鼻からスコープを挿入する。どちらかの鼻の穴の大きさが違うことが多く、私やカールは右、チッチは左が大きくそちらから挿入した。

検査は4、5分で終わり、結果も特に問題なし。次は大腸内視鏡だ。若い男性は比較的挿入しやすいことが多くそう問題は起きないと思ったのだが・・。

いつもはきちんと肛門を確認してスコープを挿入するしそうすべきだったのだが、息子の肛門を見るのが嫌で、麻酔ゼリーを付けた後、手探りでエイッと入れてしまったのだ。すると「ウギャー!」とチッチの悶絶の声。「え、大丈夫、大丈夫よ」といつもの口癖で応じる私。実はこの時、肛門近くの粘膜をスコープ先端の透明フードで軽くえぐってしまっていたのだった。痛がるチッチと私の応対ぶりに検査に付いていた技師の萩の秋君は笑いをこらえるのに必死だった。↓粘膜損傷と萩の秋技師の笑み。

検査自体はまずまず順調も、チッチが痛がるのでうん?と思っていた。実は「肛門近くが痛くて」だったらしく、スコープを抜くときに粘膜損傷に気が付いた。いやー、すまない。こんなことははとんどしたことがなく、冷静でいようと思っていてもどこかしら緊張していたんだろうか。この損傷はすぐに治るので問題はないが「父のやる大腸内視鏡は痛い」と息子には刷り込まれてしまったかも( ・_・;)。

昔、「私は身内の手術には手を出さない」という外科の先生がいて普段とは勝手が違うしミスが起きる場合があるだからだそうで、今日はその意味を実感したベテラン内視鏡医こてるであった。

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