もう50歳が近いイ・ヨンエがチャングムなどとはまったく違うキャラで縦横無尽に活躍する。ただ、いきなり引きこもりの廃人として描かれ、物語り途中も何度かゴミ処理施設に放り込まれるなどの汚れ役を体当たりで演じていた。しかしそんな役でもキリリとした美しさがさすがににじみ出るんだよねえ。↓のように元刑事の調査官役だがボサボサの髪なんだ。
このドラマ、イ・ヨンエたちのク・ギョンイ調査官チームと女子大生の連続殺人鬼とその協力者、財団理事長とその関係者の3者が組んず解(ほぐ)れつの頭脳戦や犯罪(犯罪もどき)や裏切り行為を繰り広げるが、基本みんなワルいことをしている。特に後2者は人殺しも厭(いと)わない。ナイフや鉄砲も爆弾もどんどん出てくるので、登場人物みんなが怪我を負う始末だ。本作が「斬新な作品」と視聴者から言われているのは、犯人が誰か推理し、捕まえるという典型的な型にはまらず、ドラマの物語や展開方式、キャラクターに至るまで固定観念を揺さぶる果敢な挑戦をしているからとのことで、イ・ジョンフム監督は「『こうするだろう』と思った瞬間に違う行動をするようなストーリーで、初めて見た時は当惑するかもしれないと語っている。確かに。一つだけ指摘すると、普通とは明らかに違う点があり、これはネタバレになるのでこれから見ようと思う人は読まない方がいいかも。→一見空白のようだがマウスかパッドで選択操作すれば読めるはず。
最終回になって登場人物たちがどうなったか・・こんなにバイオレンスたっぷりだったのに、驚いたことに「主要な登場人物全員が最終回まで生きている」のだ。ある者は病院のベッドで気管挿管されたり、ある者は留置所にぶち込まれてたり、ある者は社会的制裁を受けたりしてはいるのだが、通常のサスペンスドラマなら敵役はほとんどが死ぬパターンなのに下手すると主人公が死ぬものさえあるのに」このドラマはそうしなかった。ま、制作者の新機軸を打ち出そうという意欲は買うね。イ・ヨンエもこの作品を選んだのはありきたりの役じゃつまらないと思ったからではないか。(その後、雑誌「もっと知りたい! 韓国TVドラマ」でのインタビューを見ると「(良い意味で)変なドラマだからです」と答えていた)
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