2022年2月1日火曜日

結果よければ疲れもなし

え、もう2月かい?早い。「一月往ぬる二月逃げる三月去る」とはよく言ったもんだ。コロナがこの言い回しのように逃げて消え去ってくれたらいいのだがー。

大腸内視鏡の予定も少ないし、午後は早帰りでもと思っていたが、そうは問屋が卸さない。東洋Drから「老健の患者さんで下血です」、ポンシンDrの入院患者に「下血があります」と依頼があった。下血ならやはり大腸内視鏡が必要、午後休みの目論見はすぐに崩れ去った。どちらも寝たきりに近い人たちで、老健の人は上部消化管出血の疑いもあったのですぐに胃カメラをしたが問題なし、しかしついでに大腸前処置薬剤1000mlを内視鏡から注入しておいた。こうすればわざわざ飲みにくい下剤を飲んでもらわなくて済む。もう一人の入院患者さんは浣腸のみで観察にした。

で、上手く行く時はこんなもんだろうか。老健の人は出血具合から大腸憩室出血と分かり、あとは出血源憩室を探すだけ。前処置のおかげで見やすく、上行結腸に露出血管を伴う出血憩室を発見出来た、クリップと結紮ゴムでばっちし止血した。
↓憩室出血の露出血管(黒線先端部)
クリップと結紮ゴムで止血。↓これでばっちしだ。

入院の人は肛門近くの直腸に露出血管を見つけ、寝たきりの人に多い急性出血性直腸潰瘍だった。これもクリップ、ゴムで止血出来た。ほっほー、こんな感じで治療できれば疲れも吹っ飛ぶわい。↓黒く丸いのが露出血管。クリップを近づけているところ。

感染防御のために私もスタッフもとにかく飛沫を浴びないようにという対応をしている。↓はフェイスガードをしている内視鏡室スタッフだが、検査時はこれにガウン、帽子、N95マスクなどで固める。私もまたポーズをとって写真撮ってもらった。あれ?なんだかMrマリックっぽくなったな。これぞハンドパワーですってか。

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