2022年2月6日日曜日

食品偽装問題

夜はオリンピックスキージャンプのノマールヒルを見ていた。何と言っても現在世界ランク1位の小林陵侑が出るからだ。1回目のジャンプでやや不利な追い風ながら104・5mを飛んだのを見て「こりゃ金メダル行けるかも」と思った。2回目のジャンプでは98mを飛べばまず大丈夫という状況でしっかりそれを越え見事金メダル!期待されそれにきちんと結果を出すというのは並大抵のことではない。いや実に素晴らしい。

オリンピックでの日本人選手の活躍はうれしいが、最近話題になった「熊本県産アサリ」の産地偽装問題についてもチクリと言いたい。この問題が発覚するちょっと前にNHKBSの海外ドキュメンタリーでヨーロッパの食品偽装問題を取り上げていた。ヨーロッパでも当たり前のように食品偽装が行われているという話題だった。産地偽装では自国でも生産できるものを安い労働力の他国で生産し偽装するなど根が深い問題という。また、エキストラバージンオイルとか言ってオリーブオイルのやや高めのものが実は菜種油にちょっと手を加えたものだったなどひどい状況もあった。でもそれをするだけで「消費者なんて味の違いは分からないから」と高めの値段で売りさばき、儲ける悪徳業者が多いらしい。熊本産アサリも何十年も前は年間6万トンも収穫があった時期があったが護岸工事などで収穫量は激減し千トンも獲れないほどだったという。それでも市場には熊本産が約8割とあふれていた。関係者はみな分かっていたことだという。はあ。

中国産はいやで国産なら多少値段が高くても買うという消費者の姿勢がある限り、産地偽装の誘惑から生産者や販売者は逃れられないかもしれない。カールは「私はケチだけど、値段が安くても中国産のアサリは買わないわ。ブラジル産の鶏肉も買わないから。でもアサリは熊本産にしては安いなとは思っていた」と、だまされていたことに少々おかんむりだった。うちではしばらくアサリ入りの赤だし汁は食べられないわ。アサリ問題を受けて本物の熊本産ハマグリが売れ残っているらしい。いや、もったいない。

結局みんなが損をする。この手の偽装問題は地道に摘発し無くなっていくよう生産、販売、消費の各自が努力していくしかないと思う。

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