朝は臨時の所属長会議が開かれた。先週月曜にもあったようにコロナ患者発生の件での打ち合わせだった。クラスターとなったがそれも先週でほぼ収まった状況だ。しかし今後もまだ気を付けていかねばならず注意事項の確認が強調されていた。そしてコロナ関連の話題が終わった頃、可愛いんだ理事長が手を挙げた。「ナースキャップについてだが・・」
うん?何とこれまで頑なに守ってきた「ナースキャップの遵守を廃止しようか」というのだ。世の流れに逆らってまでも理事長は「ナースキャップは付けるんだ」とこだわっていたのだが・・。「これだけキャップなしの姿を見せられればそれにも慣れたわ」と趨勢に従うとのこと。「みんなそれでいいな」と問いかけたが、看護師スタッフは少し戸惑いを見せていた。「イエスならちゃんと手を挙げろ」との理事長の言葉におずおずとみんな手を挙げた。というのも、シマッチ院長他これまでも「キャップ廃止」を言ってはきたのだが、理事長の反対していた経緯があったからだ。病院機能評価の調査員が来て「キャップ廃止」を勧めたところ「何を言うか」と逆に調査員を叱ったくらいだったしー。
看護師の象徴としてナースキャップは大きな役割を果たしてきた。皆さんが看護師の扮装をしようとしたら白衣にナースキャップ、それを着けるだけで看護師と分かるはず。しかし、看護師の仕事をすればするほどこのキャップが邪魔くさくなってくる。私も看護師から時々「これ、どうにかならないですかね」と相談を受けていた。病室のカーテンや輸液のラインに引っかかる、ずっと着けていると痛いし髪の毛が抜けてくる、着け外しが面倒などなどだ。ある看護師は「友人をここの病院勤務に誘ったけど『あそこはナースキャップ着けないといけないんでしょ』と断られた」とも言っていた。だいたい9割以上の看護師が嫌がっているという事実は一般の人は知らないかも。それで今ではキャップを着けている施設がほとんど見られなくなってきている。↓上はつい数年前の病棟でのナースキャップ姿(オイドリッチNs)。下は師長さん(モロキエ師長)のキャップでたいてい1本線が入っていて、えらくなるとさらに線が増え、なんてことも。
会議が終わって30分経った頃、4階病棟に行ってみると、なんとまあ看護師全員キャップを外していた。5階病棟でもそれはいっしょ。君たち早すぎるっ。コロナになってフェイスガードやゴーグルともキャップは合わないし、スクラブ姿の看護師も増えた。また男性看護師も増え、彼らは着けないのに女性だけなぜということもある。時代に合わなくなってきたのは確かだ。青雲会病院もようやくであった。めでたしめでたし。
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