海外(英題名では「All of Us Are Dead」)での評価が非常によく、特に、韓国型ゾンビの進化について高い点数をつけている。ゾンビ物語に時代劇を取り入れた『キングダム』に引き続き、学校という空間を活用したゾンビ物語と青春物語のコラボが好評されている。バラエティ誌は「廊下と講堂をまるで狂ったように走り抜けるシーンは、スリルを与える」と評価した。米国芸能メディア「BUT WHY THO?」も「ここ数年の間公開されたゾンビ物語では最高作。ゾンビジャンルに新しい活力を見せてくれた」と好評した。
「今、私たちの学校は...」では立体的で豊かなストーリー拡張方式が目立つ。最初は学校という限定された空間で行われる事件を密度濃く描き、生徒同士の死闘を中心に話が展開される。この流れで10代の若い学生たちが抱いている挫折と不安、初恋や友情なども描いている。イ監督は公開の前に行われた制作発表会で「今、私たちの学校は...」はまだ未熟で、社会化されていない学生たちが、生きるか死ぬかの境界でどのような選択を選ぶか、について描いている」と説明した。また、物語は学校の外側、都市の外部にまで拡張していく。警察官、消防士、軍人、政治家などに物語は広がり、社会の多様な場面と人間の心理をうまく表現していく。
従来のゾンビ物語では見られなかった差別化も好評されている。学校を背景にしている上、登場人物は銃などの武器の代わりに、モップなどの学校設備を活用しゾンビに立ち向かう。ウイルスには感染しているが、半分はゾンビで半分は人間である「半ビ」という新しいキャラクター設定も斬新だ。こうした設定から画一的・機械的だったゾンビではなく、友情を守ろうとするゾンビ、復讐を夢見る超能力を持つゾンビなどの新しいキャラクターも登場する。一つのシーンを編集なしで撮影して行く「ワンテイク」撮影で作られた場面が多いため、ゾンビの攻撃がより生々しく感じられるのも一つの注目ポイントだ。
ネット視聴に限るからそこまでの表現が出来るのだと思うし、こういったドラマが出てくるのが韓国というのが、日本としては少々悔しい所もある。この20年、日本はドラマ、映画ともに韓国のパワーには負けているとしか思えない。Netflixも出資するからには面白いものをと要求しているはずで、そこに韓国ドラマ界は「愛の不時着」「イカゲーム」と応えているから文句は言えないなあ。もう一度言っておく。「今、私たちの学校は...」は出色のドラマ、今年前半最大の話題作となるだろう。
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