風邪のきつさで来院はしたが、自分が高血圧とかは全く気づいていなかったという。当時常勤だった循環器内科のターボ先生を受診するよう私が指導したらしい。それから20年ずっとかかりつけになった。ターボ先生もその後非常勤で15年くらい来ていたからたっぷり血圧の指導も受けたはずだ。命拾いしたくらいのことを言われ感謝していたが、大げさではなく風邪ではまず死なないが高血圧放置は死につながるのだ。その女性は4種類の降圧剤を内服していてこれはほぼマックスの処方になり、内服なしだったら20年内にほぼなんらかの合併症で死ぬケースだ。私も15年くらい前のびろ〜ん先生の講演で「20年高血圧放置は死につながる」を聴いてから降圧剤を飲み始めた。
高血圧は頭が痛いとか気分不良になるといった症状があると思っている人が多い。だが「無症状」が一番多い症状なのだ。同じことは癌の早期にも言える。私は皮肉と警鐘の意味をこめて「人は風邪で病院には来るが癌では病院に来ない」と言っている。「風邪と癌でははどちらが重い病気ですか?」と質問すれば、皆まず「癌です」と答えるのに、ネ。
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