2021年8月6日金曜日

やって良かったオリンピック

東京オリンピックも大詰めになってきた。今日は明け方、男子ホッケーの決勝ベルギー対オーストラリアの録画を見た。シュートアウトにまでもつれ込み、選手強化をしてきたベルギーが初優勝したのを見たのを皮切りに、日本勢の活躍を中心に観戦した。2週間前ににに書いた空手の男子形の喜友名諒はやっぱり金メダルを取った。決勝での形は私が予想した「アーナン」ではなく「オーハンダイ」だったな。ただ、空手はスポーツ競技として形、組み手ともに分かりにくく、そこがTV向けや若者向けでない点が今後のオリンピック対象種目として難しい。次回のパリオリンピックでは採用されないし、もしかしたら喜友名諒は最初で最後の空手の形の金メダリストになるかもしれない😔。

空手でいえば昨日は女子組み手では日本の宮原美穂とウクライナのアンジェリカ・テルリウガという選手との試合を見ていた。宮原が終始攻めて「アー!」とか「ウギャー!」とか奇声ともつかぬ声を張り上げるのだが、手足の長さが影響しているのかなかなかポイントが入らない。私はウクライナの女子選手が金髪のポニーテールで可愛いなぁとついついビジュアルに目が行ってしまう。結局ポイント差で勝負が決定し、その瞬間「アーッ!」と金髪ポニーテイルが叫んだ。なんだ、あんたも吠えるんかい。でもその瞬間は宮原リーグ敗退、ポニーテイル銅メダル以上確定とこれ以上ない明暗が出たわけで↓の写真にそれがよく出ている。いや、いい写真だ。
夜もいいゲーム目白押しで、驚いたのは女子バスケだ。準決勝まで来たのだけでもえらいと思っていたのにフランスを圧倒した。第3第4クォーターは落ち着いて見ていられた。これで次がアメリカとの決勝、いや本当のことなのか。今日のようなバスケが出来るならオリンピック6連覇中のアメリカともいい勝負が出来るだろう。男子サッカーはメキシコとの3位決定戦でいきなりPKを与え不利な状況になった。その後1点追加され半分見る気が失せた。因果は巡るで1968年のメキシコオリンピックでの3位決定戦では日本がメキシコ相手にリードし自国のふがいなさに怒ったメキシコの人たちがゲーム途中なのに日本に拍手を送ったというエピソードもあった。ま、これでおあいこか。女子レスリングは向田真優が前半の劣勢を後半逆転し金メダルを取った。これは相当地力がないとできない。今日予選の50kg級須崎優衣も相当強い。準決勝まですべてテクニカルフォール勝ちだった。明日の決勝もおそらく金だろう。日本女子レスリングは吉田沙保里、伊調馨がいなくてもお家芸を持続しているわ。

そんなこんなで今夜の最後の見せ場、陸上男子400mリレーが始まった。日本人選手個人はみんあんまり調子は良くなかったがバトンの上手さでどうにかメダルは取れるか・・。スタート号砲鳴った。第1走者の多田、いいぞトップに近い位置だ、さあ第2走者の山県へ・・あ、あ、あ、あーっ!まさかのバトンミス、そこは日本が一番得意にしていたとこだったんじゃぁ。はあ。がっくり。
今大会は競技によってくっきりと明暗が分かれたな。不調組はバドミントン、バレーボール、競泳男子、陸上男子あたりで、好調組はなんといっても柔道、スケボー、レスリングに野球、ソフトボールか。まあ大会ごとに好不調は違ってくる。柔道なんて9年前のロンドンでは男子は金メダルゼロだったのよ。もうみんな覚えていないんだろうな。それがリオ、東京と金メダル量産出来たのは井上康生監督のおかげだ。就任以来、率先してデータ分析や映像分析をもとにした強化策に取り組み、他分野のプロフェッショナルに学ぶ場を設けるなど、意識改革にも取り組んで来た。精神論と走り込み、乱取りだけの篠原信一前監督との差ははっきりしている。井上の子どもが「パパに金メダルを」と自家製のメダルを与えたと聞くがいい話だ。表に出てスポットライトを浴びる選手だけでなく縁の下の力持ちにも賞賛を浴びせようぞ。

そしてこれだけのビッグイベントを中止させずにやりきろうとした我が国も誇りに思ってよい。コロナだ利権まみれだ赤字だなどと言って中止するのがいいと思っている人たちは、引き受けた以上は、世界に向けていやこれまで尽力した日本の同胞に向けて責任を果たすという意味をよく分かっていないのだろう。「オリンピックをやり遂げてよかった」後世の人たちは必ずそう評価するはず。後から言ってもそれは当たり前になっているはずだから、今この時に大いに私は言っておくのだ。

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