朝礼で「ワクチンの話」と題して朝礼で職員に約20分講話をした。いつもはスピーチと言っているが、今回は講話そのもので、内容はワクチンに対する誤解偏見をなくすこととHPVワクチン接種を職員の娘さんたちに促すことである。こてる日記を読んでいる人ならどのような内容かだいたい分かるだろう。
またいつもの笑わすやり方も最低限に抑えた。せいぜい一昨日のくっつく磁石と名古屋の河村市長が金メダルを噛むシーンを加えたくらい。なぜに河村市長?かというのはスライドでは説明した。河村市長はHPVワクチン被害者の会からHPVワクチンと有害事象の関連性を調査してもらえないかと打診され「よしうちがやったる」てな具合で名古屋市内の中高校生の女子7万人にアンケートを送りそのうち約3万人からデータが集まった。接種後に起こるとされた24の症状の発症や通院、頻度、学校の出席への影響などを調査したもので「名古屋スタディ」と呼ばれている。このスタディは研究担当者である名古屋市立大学大学院医学研究科の鈴木貞夫教授らが中心になって行いデータの取り扱いなど分析疫学の手法を用い非常に信頼性がおけるものだった。会見の席で河村市長の発言はかなり歯切れが悪いものだったという。そして被害者の会は「明らかに不自然な結果で、被害者実態をとらえる解析はなされていない」などとイチャンもんを付けたがその後さらに詳しい解析がなされるも結果は変わらなかった。そしてこの重大な事実を大手マスコミはほとんど無視したのだった。さすがに河村市長もその点にはご不満だったようで「だから、そういうことを名古屋でやったことが、何で全国ニュースにならんのか、 よくわからんですわ」と悔しがったそうだ。そこを私はスピーチで「動機はどうあれ、被害者の会のいうワクチンによる副作用問題は実際は関係なかったことをしっかり示したことは評価出来て、私は河村市長には金メダルを上げたい」と↓の写真付きでしゃべったのだった。
ただ、この後がいまいちよろしくなかった。名古屋市はこのスタディを解釈つきの資料ではなく生データを示しただけで積極的にアピールすることなく放置したのである。そしてきちんと論文にしたいという鈴木教授の要請も最初は難色を示したらしい。だが2016年7月ごろには河村市長みずから「先生、論文書いてくださいよ」といわれたそうで、2018年2月23日、無事論文として公表されたという。いったい大手マスコミや被害者の会は何なんだろう。科学的な裏付けのあるデータを無視し、自分たちの思い込みにそぐわないものは無視か反発する。こんなのがまかり通っていいはずがない。
HPVワクチン問題はワクチン接種しなくてもしても起こりえた(2016年の厚労省疫学調査でもそれは証明された)少女たちの症状をたまたま同時期に接種したワクチンのせいだと考えたことと、ワクチン被害者(実際にはほとんどいないと名古屋スタディで証明された)は弱者として寄り添うべきという姿勢にこだわったなれの果てである。朝日新聞は特にその傾向が強く「弱者(この場合はワクチン被害と思われた少女たち)には味方すべき」という編集方針のようだ。権力の間違った仕業(HPVワクチン)で被害を被った弱者(被害と思われる少女)であると思い込んでしまっているからなかなか是正が出来ない。客観的なデータがあり名古屋スタディ以外にもフランスの200万人にも及ぶ大規模調査でも同じような結果だったのに方針を改めようとしない。これなど慰安婦問題で実は真っ赤な嘘だった「吉田証言」が他社の調査で嘘ではないかという早くからの指摘にもなかなか態度を改めなかったのと同じではないか。結局「吉田証言」についてはさすがの朝日も最終的に非を認めたが、その間にK国で起きた反日のうねりはいまだに収まる様子がないばかりか日本に相当の被害をもたらしている。「吉田証言」については朝日の態度が結果的に誤っていたのは明らかで、ならばきちんとデータの出ているHPVワクチンも同じだとはっきり示すべきだ。それが出来ないのなら私はこの新聞にまたもや失望せざるを得ない。
ともかくまだ言い足りなかったが時間も迫り、最後はやはり「ワクチンは打つべし」で、以前のこてる日記同様、矢吹丈の「打つべし!打つべし!」イラストで締めくくった。後で青雲のママさん職員らに結構な反響があり、さっそく「頸がんワクチンを打たせます」と言ってくる人もいた。少しでもそう思って自分の娘さんたちに接種を受けさせてくれたら私のここ1ヶ月くらいのスピーチにかかった小さな苦労なんてどうってことない。でも非科学的な事実をさも本当のことに扱う勘違い者たちやマスメディアたちの暴走で培われた「空気」により、罹らなくてもいい病気になって不利益を被る人々がたくさん出てしまわないように、私は今後も子宮頸がんやコロナなどのワクチン問題を取り上げていくつもりだ。
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