診療も終わろうとする頃、近隣のクリニックから「抗原検査で陽性反応が出た」という人のPCR検査を頼まれた。抗原で陽性ならまずPCRも陽性だ。結果はやはりそのとおり。すでに自宅に戻っていた患者さんに電話でそのことを伝えた。問診表では咳や発熱で苦しそうなのかなと思ったが意外に元気そうだった。保健所からまた指示が出るはずで少なくとも2週間は療養、管理が必要だろう。
デルタ株が流行して以降の特徴は県外移動の人たちや職場内感染、家族内感染、非高齢者といった傾向がある。中にはワクチン2回打っても感染した人がいて確かにワクチン万能ではないが高齢者の感染が明らかに減っているのはワクチン効果といっていいだろう。今は感染者が以前とは比べものにないくらい増えているが後2、3ヶ月ほどもすればきっと減少傾向になるはず。その鍵となるのは無論ワクチン接種で若い人たちにどれだけ接種率を上げるかだろう。
だからちょいと先は明るい状況があるはずと思っておれば今の惨状にあたふたしないで済む。人間はややもすればきつい今が一生続くくらいに思ってしまうクセがあるからね。うつ状態でもう死にたいとさえ思っている人、後3ヶ月、いや2ヶ月も我慢すれば状況は好転する。それくらいならきっと耐えられるよね。コロナならたった2週間だ。右を向いて左を向けばあっという間だ。こんなことで死んでたまるかって生き抜こうよ。
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