2016年7月4日月曜日

同じ気持ちだと伝える

月曜は内視鏡検査を担当せず病棟を自由に回れる日なので比較的ヒマのはず・・だったのだがとんでもなかった。予定入院が2人、緊急入院1人、前日の非常勤Dr当直で入院になった高齢患者(なんと白血病だ)の主治医要請が1人あり、一気に4人も入院指示を出さねばならず目の回る忙しさだった。おまけに今月から常勤でなくなったええのんか女医の代わりにスメア検査3人もあってー。

超遅い昼食を摂って午後からは少し楽できるかと思いきや、昨日入院したばかりの白血病の高齢患者が急変し御看取りをした。亡くなる直前、血液の専門家である村紘おじいちゃん先生にアドバイスを受け「この手の白血病は最後は脳内出血するパターンが多い」とのことで頭部CTを撮影したら出血班か転移巣か高信号域の多発巣がありこれが意識障害と呼吸抑制の原因とわかり「すでに末期、今日明日にも覚悟しておいて」と家族にも説明出来た。CTは治療の意味では有効性はなくても家族の納得と受け入れ感情にとって実に適切なタイミングでの検査だった。だいたい白血病の患者なんて年に1人も診ることはない。そばに専門家がいるって心強いネ。

夜は鹿児島市内のかしましい病院にあこネーサ母を見舞った。近々手術を受けることになっている。80才後半になっての手術は不安だろうがそこまで全身状態に影響のある手術ではないので心配しないように話した。それでも不安がるあこネーサに「やっぱり心配だよね」とまずは受け入れる態度で接した。すると軽く肯き表情が緩んだ。心配しないようにと諭すより「そうだよね」と同じ気持ちだと伝える方が効果があるみたい。今後もこの態度で接しよう。

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