昼休みにたまたまTVを付けたらNHKBSで「大巨獣ガッパ」をやっていた。もう終わるころでガッパ3体が空港にいて日本を去る様子だった。日活唯一の怪獣映画「ガッパ」は小学2年(1967)の時に見たという記憶をあるのだがストーリーなど全く覚えていない。東宝のゴジラ、大映のガメラなど怪獣人気に触発され当時すでに低迷していた日活が「満を持して」製作発表した映画だったが子ども心にも二番煎じ三番煎じ感はぬぐえずほとんど話題にならなかった。
ストーリーは子怪獣をさらわれた夫婦怪獣が取り戻しに日本にきて暴れ、最後は子怪獣を連れて帰るというもの。空港(羽田?)でのその様子を見ていて感じたことが二つ。
一つは怪獣の脚の動きがまったくそれらしくないということで明かに着ぐるみの人間が歩いていると観客は思ってしまう。ゴジラなんかはそこにものすごくこだわっていていかにも怪獣らしい(だれも見た人はいないのだけれど)動きで重厚さ、怖さがあった。1984年からの新ゴジラからは薩摩剣八郎という俳優がやっていてゴジラ俳優として有名になるほどであった。家族愛をテーマにした怪獣映画だったからかもしれないが怪獣はフィクションだからこそ恐怖を演出しないとなー。ガッパが一代限りで終わったしまったのは観客がリアルさを感じなかったのも一因だろう。ウルトラマンシリーズも初期のころは怪獣が現れると怖いと思ったものだったが、後期の作品は着ぐるみが暴れている感がある。ウルトラマン第3話「科特隊出撃せよ」でのネロンガの登場シーン、第31話「来たのは誰だ」の衣装ケースからケロニアが突然出てくるシーンなどは今見ても怖い。洋服着ようとしてこんな↓のが目の前に出てきたら・・。
あともう一つはこの映画のヒロインらしい女性の美しさだ。いかにも昭和の美人、いや今見ても完璧なくらいの美人ぶりで私は慌ててデジカメで写真に撮った。エンディングで山本陽子と分かった。中年以降の彼女しか知らなかったが25才のこのころはまさに女匂い立つといった風情で一瞬で目が行く。いやすごいもんだ。
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