カールとかしましい病院にあこネーサ母の見舞いに行った。現在術後リハビリをしていて入室病棟も7階になっていた。まだ昼前で見舞い時間でないため休憩室に移動し高校野球など見ながらご機嫌を伺った。
「(部屋にいる人は)みんな年寄りヨ」「半分ボケてて夜がうるさいわ」と母はのたまい、聞いていると、自分は中年でピンピンなのよと思っているよう。ハハ。
まだしばらく入院するとのことで病室を後にし、病院駐車場の出口に向かって車をそろりと動かしていると、カールが「あら?あのバイクから降りた出前のおばさん、テルくんらが雀荘で食べていた中華料理のおばさんじゃない?」と院内に入って行く腰がえらくまがったおばさんを指さした。ううむ、言われれば確かに似ている。雀荘「最高」では近くの中華料理店から私や見せたまえDrは中華丼、サブアラドDrは天津丼をよく頼んでいた。いつも腰の曲がったおばちゃんが「ありがとうございます〜」と持って来てくれていた。ある時、おばちゃんの年齢がいくつくらいだろうと話題になり、私は70才くらい、サブアラドDrは「いや、意外と若くて60才くらいだ」と意見が分かれ、ダイレクトに「失礼ですが年齢は何才くらいですか」と尋ねてみると「61才です」とサブアラドDrに軍配が上がったのだった。
へー、あの中華丼のおばちゃんか。「でもカールは会ったことないんだろ?」「うん、でもテルくんからよく話しを聞いていたからそうじゃないかなと思って」と言う。そこでちょうど昼飯時だし「最高」近くの中華料理店「再来」に行ってみることにした。車で10分とはかからない。いつも出前なので実際に入店するのは初めてだった。作りは普通の小さな中華料理店だ。私はいつもの中華丼、1年2ヶ月ぶりだった。カールは堅焼きそばにした。これ、具材は全く同じで下にご飯か堅焼きそばかの違いがあるだけだ。そして、パクパク食べていると、ふと玄関から人が入って来て、見ればあの腰の曲がったおばちゃんだった。思わず「さっきまでかしましい病院にいました?」と尋ねると「ええ」と言う。間違いなかった。「病院の方ですか」「いいえ、見舞いです」
それにしても、カールの眼力には恐れ入る。全く見たこともない人を状況と記憶だけで同定できるとは。この話しを夜サブアラドDrに教えると驚いて「エスパーやな」と評した。そうか、エスパーだったか。コワいわ。
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