NHKによると、この「ドール」市場は今や100億円もの規模があるという。「秋葉原の商業ビルにはドール専門店が何軒も入り、多くの人が訪れ、仕事の疲れを癒やしてもらうという会社員、自分のできないことをドールにしてもらうという女性。はるばる海外から買いに来る人もいる。人でも物でもない不思議な存在。みんなドールに何を求めているのか。3日間、魅惑の世界をのぞき見る」という趣旨だった。
ドールを購入することを「お迎えする」というのだそうだ。とにかく単なる人形扱いは決してしない。ほとんど娘か王子様に対する態度、大切なパートナーだ。実際、ドールを娘と呼んでずっとケースに入れて持ち歩く中年男性もいた。それがこそこそとではなく堂々とインタビューに応じ、しかもSNSを通じて同好の仲間とドール愛を語り合ったり、ドールの画像を見せ合ったりすることをしていた。ここでもスマホの普及の影響が大きいと思うし、それとLGBTの人たちを認める現代の気運とも共通するのだろう。中には「出かけて、連れて行かないとかで帰ってきたらすごい怒ります」と「は?」と思うようなことをまじめに語る若い男性もいた。そういう時は髪の毛を撫で直してあげて機嫌を直すそうだ。
生身の人間相手だと、時にケンカしたり悪口言われたりもする。しかしドールは基本そんなことはしないし(すごく怒ることもあるそうだが)きちんと綺麗にしてあげたら優しく微笑み返してくれる。カールが別の番組で見たある男性は、ドールと隠すこともなく新婚旅行に行き、旅館代もちゃんと二人分支払ったんだそうだ(汗)。
生身の人間相手だと、時にケンカしたり悪口言われたりもする。しかしドールは基本そんなことはしないし(すごく怒ることもあるそうだが)きちんと綺麗にしてあげたら優しく微笑み返してくれる。カールが別の番組で見たある男性は、ドールと隠すこともなく新婚旅行に行き、旅館代もちゃんと二人分支払ったんだそうだ(汗)。
とある町の名士と見合い結婚した女性主人公は夫に優しくされ最初は喜んでいたのだがどうにも夫の態度に不審を抱くようになる。そして、ある夜夫が倉の二階で女との会話が聞こえ密会していることを突き止める。次の日、女を不意打ちしようと白昼倉の中に乗り込んだのだが、どこを探しても女はいず、それどころか人が居た痕跡すらなかった。そして主人公はとうとう真実に気づきある行動に出る。そしてそれが悲劇を呼んで・・といった内容だ。この作品は当時の読者にも編集者にもあまり評価されなかったらしいが、乱歩自身のお気に入りの一つで、読んだ私もすごく印象に残った。現代人には何か刺さるものがあるらしく2021年にはNHKのドラマ化され、また2022年6月25日には映画化&公開もされている。もし、その物語の夫が現代に生きていたらあんな悲劇は起きなかったはず。NHKドラマのラストシーンではまさしく「ドール」のアップが使われていた。タイトルは「人でなしの恋」だ。秀逸である。→https://koteru-nikki-2015.blogspot.com/2021/03/blog-post_5.html
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