上の写真で私の検査に付き添ったのは臨床工学士の新人ナギータさん。夕方、仕事も終わって余裕が出た頃に彼女との間で話題にのぼったのが野球だった。なんと彼女はこう言ったのだ。「こてる先生、野球の試合って9回までするって初めて知りました」「な、なにー!」「野球の試合を見るは初めてだったので・・」と。他にも「裏と表があるんですね」にもあきれたし「ピッチャーと打つ人は別でピッチャーって打たないんですね」には「いや、プロとかではそうだけど高校野球くらいまではピッチャーで打つのも凄い選手はたくさんいるよ。プロは投げる方も打つ方も凄いからどっちか一方に専門化するんだよ。だから大谷選手は両方やってるからとんでもなく凄いって言われるんだ」とまるで幼稚園生が小学低学年に語るように教えた。↓は「野球は9回」のポーズをとらせた様子。
他にも考えたこともない感想を言っていたよ。「ホームランって打ったら3点入るんだと思いました」って。それって大谷の3ランを見て勘違いしたみたい。ホームランも基本は1点なのと噛んで含めるように教えた。「もしかして君、バットで打ったら1塁じゃなくてなんで3塁に走らないのかって疑問を持っていない?」と尋ねるとビンゴ!「私、中学の頃、ソフトボールの試合に出されてバット振ったらたまたま当たったんですけど、男子の同級生が『走れー!』と言うからどっちに走ればいいか分からなくて3塁に向かったんです」と。「みんなから『違う違う!』と言われて1塁に向かったんですけど、なんでそっちなのか今でもよく分からないんです」と言う。いやはや。
ナギータさん、妹はいるが男兄弟はいない。それに父親があまりスポーツ番組を見ない人らしくTVで野球を見る習慣は全くなかったそうだ。なるほどねー。それでも昔はTVが一番の娯楽だったから、なにがしか目に入ってくるので大まかなルールくらいは分かるものなのだが・・。この10年以上、ネットやスマホの時代で個々人の趣味や嗜好の情報は簡単に得られるようになった。そんな御時世ゆえか、興味のないものは全く知らず、国民的娯楽の要素もあった野球を全く知らないという世代が出てきたんだ。それにみんなが知る歌謡曲なども生まれにくくなってきている。彼女にとっての野球を自分に例えれば・・そうだな、化粧品かな。女性にとっては常識のことを私は全く知らない。その手の会話を私がすれば女性陣にきょとんとされるかバカにされるかどっちかだろう。
ともかくも、そんな野球無関心世代をもTV観戦に向かわせる今のWBC人気は凄いってこと。おっとそうだ、今夜は準々決勝の対イタリア戦だった。それに触れる前に日記はいったん終了にしよう。
0 件のコメント:
コメントを投稿