「その恋、断固お断りします」

3日前にこれから見ると言っていたNetflixの韓ドラ「その恋、断固お断りします」を今日、すでに全話見終わった。いやー、意外なほど面白かったわー。私がラブコメを苦手にしている部分がほとんどなくて、逆にその面白さを凝縮したような作品だった。ただ、キャストを見て、失礼ながら二流とは言わないが一流とは言えない俳優女優だらけで、森舞さんに勧められなかったらたぶん見ていなかった。一時的にだけどNetflix視聴ランキングで1位になったのも今となっては肯ける。で、私にしてはほぼ最高点の9点を付けた。

話が分かりやすくテンポ良く進めているところがいい。そしてなんといっても女性主人公（キム・オクビン）が男よりも格闘技に秀でていて、性格もさばさばして女なのに男前というキャラ。これがこのドラマが成功した要因だ。そのキャラのおかげで男性主人公（ユ・テオ）もストーリーもぐいぐいと引っ張られる。実際のキム･オクビンもテコンドー、合気道、ムエタイなどが特技らしい。

キム･オクビンが弁護士で一見男遊びが好きそうに見えるが実は男尊女卑に反発心があり男には絶対負けたくないタイプ。ユ・テオは韓国トップ俳優で人気抜群だが実はあることがきっかけで病的な女嫌いゆえ共演する女優たちを毎回怒らせて親友で事務所社長がその後始末に明け暮れているという設定だ。この二人が芸能人を扱う弁護士事務所で知り合うことになって、当初は当然のごとく嫌い合う（ラブコメでは主人公同士は必ず最悪の出会いをする）が・・というパターンだ。

最近のラブコメは恋愛以外の要素をいろいろ入れたがる傾向があるが、この作品は10話でしかも1話が50分たらずと短めなこともあってほとんどムダがない。そのくせサブカップルの恋愛も取り入れたり、アクション映画のリアルな撮影エピソードも盛り込まれているから、本来ならいつもの16話構成もあったのかも。でもそうならなくて良かった。10話でも十分楽しめたからだ。後半はアクション映画撮影とのコラボが本当に良かった。スタントマンやスタントウーマンの関わりが重要なドラマは「勝手にしやがれ（2002）」「シークレット・ガーデン（2010）」があったが、それらよりもうまくドラマに融合していたように思う。そうそう、その映画の監督の風貌は冬ソナのユン・ソクホ監督をパロっているんじゃないか、帽子、眼鏡、マフラーといい・・。ユン･ソクホ監督は「アクションが大の苦手」と自らは語ってはいるんだがー。↓上がユン・ソクホ監督、下が劇中の監督役の人でほぼ無名の役者。

意外なめっけもの「その恋、断固お断りします」はNetflixでしか見られないのが残念だが、ほぼ全ての視聴者にお勧め出来るドラマだ。