しかし調子悪く、早くもオーラスは1万5千点程度でラス状態。最後の配牌を見て愕然とした。クズ牌が7種8牌あり、流局(9種あれば配牌やり直しを宣言できる)も出来ない。第1ツモ、これが「北」だった。クズ牌8種になった。こうなれば狙うは国士無双やピンズのホンイツか。打8索。第2ツモ「東」、ほうこれは9種10牌になり国士無双三向聴だ。しかしここで打1索とした。本来国士に必要だがあからさまに国士狙いと分かるとビリ目の私が警戒される。そこでホンイツ狙いですよと相手をミスリードさせるためだ。↓黄色矢印。
第3ツモ「中」。ほうこれは・・クソ牌すぎて国士二向聴。逆に順調か。が、先ほど1索を捨てたので実は三向聴だ。第5ツモ9ピンで二向聴に戻った。7巡すぎて捨牌には索子とピンズのみでいかにもマンズのホンイツっぽい。8巡目、ドラの3ピンも切り飛ばした。ますますホニツに見える(はず)。しかし9巡目、4万を持って来て、これは捨てざるを得ない。国士狙いを気づかれるかも。しかも10巡目になって国士に必要な9索がすでに3枚捨てられている。4枚目が捨てられればジ・エンドだ。はあ・・とため息つきそうになった時、上家がチーをした。すると直後の私のツモが何と9索。これで一向聴。残るは「西」と「白」でどちらもまだ2枚以上ヤマに残っていそう。俄然、希望が湧いて来た。そして次巡、西を持って来た。おおー、国士無双聴牌だぁ!↓。
待ち牌は白。誰がツモっても振ってくれそう。13巡目、14巡目と来て、音声を大きくし、デジカメを録画状態にして構えた。その瞬間を記録に残すためだ。上家がまたチーをした。私は9万をツモ切り。そして・・。3万5800点でトップ目の下家は何のてらいもなくツモ切ったよ「白」を。
ロン!ジャーン!!
役満達成時の天鳳の効果音が鳴り響く。下家さん、奈落に落ちた気分だったろうねー。後でこの牌譜をサブアラド七段に送ったら、「オレならあそこで白は切らないな」とさすが高段者の見解を述べていた。そう、この場面、トップ目は何も上がりに向かう必要はなく、流局でもいいし、満貫(8千点)くらいなら振ってもラスにはならない。安全を期すべき場面だったのだ。それが役満3万2千点とは・・。このあたりがまだ四段に止まっている理由か。
ともかくも崖っぷちから一気にトップで終わり、気分を良くして出勤していったのだった。
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