2022年10月10日月曜日

勝者のメンタリティ

カールに「9時から12時までの間にはカーペットが届くからー」と8畳の畳部屋に同サイズのカーペットを敷く作業を頼まれていた。部屋には机や机代わりの小テーブルが3台あり、それらを一旦どけて敷かねばならず、一人ではとても出来る作業ではない。で、今日は「スポーツの日」、メジャーリーグのポストシーズン、メッツ対パドレスを見たりネットしながらカーペットの到着を待った。しかし10時、11時と待てど来ない。

メジャーリーグは気持ち応援していたニューヨーク・メッツがサンディエゴ・パドレスに完敗で結局1勝2敗で敗退してしまった。レギュラーシーズンでは100勝以上を上げ普段なら地区優勝をしてナ・リーグ優勝決定にも行けそうな成績だったのに、同地区に去年ワールドシリーズ優勝をしたアトランタ・ブレーブスがいて、一時10ゲームも離していたのに最後の直接3連戦を全勝されて逆転されてしまったのだ。メッツのオーナーが大金持ちで選手補強をして最近強くなったがそれだけでは勝ち抜けないものなんだ。いわゆる勝者のメンタリティという言葉があるがそれがまだないんだろう。

同じナ・リーグのドジャースもこの10年戦力補強して強くなったが、ワールドシリーズ優勝出来たのは2年前で、2017、2018は目前ではね返された。ブレーブスは去年ようやくワールドシリーズを勝ったがそれまで3年連続地区優勝していてもワールドシリーズにすら行けなかった。メッツは今ようやく戦力が整ったばかり。能力が高い個々がただ集まっただけでは勝ちきれないってことだ。

同じようなことは日本のソフトバンクにも言える。2004、2005とレギュラーシーズンでは1位だったのにポストシーズンで負けて優勝出来なかった。まだ勝者のメンタリティが醸成されていなかったのだろう。2011年に久々に優勝してからはポストシーズンにはめちゃくちゃ強くなった。そこから10年間で7回も日本シリーズで優勝を遂げるのだ。かつての西武、V9時代の巨人にもそれはあったはずだ。サッカーでいえば鹿島アントラーズにはそれがある。現在は川崎フロンターレが勝者のメンタリティを体現しているといえるだろう。だが、フロンターレがそうなったのはこの5年くらいで(リーグ戦優勝この5年で4回)、確か2000年のナビスコカップでは初めて決勝に進出したものの鹿島アントラーズに敗れたが、後で聞くと試合に向かうバスの中での選手らは緊張でガチガチ、誰も声を発せないくらいだったという。まだ精神的にも優勝できるメンタリティではなかったのだ。フロンターレがこのカップ戦で初優勝するのは2019年になってからでそれまでに準優勝が先の2000年を含め計4回もあったのである。

勝ち続ける組織には当たり前のことが他の組織にはないってことがよくある。もう40年くらい前かな、プロ野球の開幕戦を前に先頭バッターへのインタビューがあり、巨人の選手は「まず出塁をする」ためにしっかり相手ピッチャーの投球を見る、そして他のチーム打者にもそれを教える」などさすが優勝を目指すチームの打者だと思ったが、当時の大洋ホエールズの先頭打者は「あ、一発目から打ちに行きますよ、開幕戦ですから」ってのうのうと言っていて、万年Bクラスのチームはやはりそうなんだと思った。そんなチームでも何十年に1回は優勝も出来る(1998年がそう)が後が続かない。それがないからだろう。

カーペットはなんと11時55分に届いた。ぎりぎりだけど事前約束は守られているか・・。その後、2、3時間かけてどうにか敷き終わった。机がそこにある本や置物などの整理に時間がかかるのよねえ。最後は大腿痛が出たよ。

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