麻雀のMリーグが始まった。今日から半年間、1チーム4人編成、8つのチームが優勝を目指して1日半荘2回、週4日の対戦がある。AbemaTVでただで観戦出来るからちょくちょく私は見ている。
開幕戦ではUーNEXTパイレーツに新規指名された現最高位鈴木優プロがどのような打ち回しを見せるかに注目した。私は5年ほど前にこの人の麻雀本を買ったことがあって、それは戦法や打法より、対戦相手を観察しその心理まで推測して打つという誠に嫌らしいまでの戦術本で、自分にはこの人のようなマネはなかなか出来ないと思ったものだ。
ところが鈴木優、そのヤバい戦術をもってしてもMリーグ初戦ではラスだった。やはり場慣れというものが必要なのか。この人、強いのは間違いないが、ちょっとホッとしたところではある。第2戦では女流プロの瑞原明奈と伊達朱里沙の2人の打ち筋に感心した。どちらもリーチが掛かった相手に対し自分の聴牌を危険牌を切ってでも押せるかという場面で、しっかり強気で押し、直後に上がりきってどちらもハネマンという高得点を叩き出した。↓は瑞原明奈(昨年のMVPでもある)。
伊達朱里沙については、昨年の観戦で自身は役満四暗刻聴牌なのに、危険牌をつかみ、オリた場面に感心し、日記ネタにもした。2021年10月22日の「君は役満聴牌をオリれるか」だ。→https://koteru-nikki-2015.blogspot.com/2021/10/blog-post_22.html
今回は七対子ドラ4という手を聴牌していて地獄の西待ちのところ、親のリーチが掛かり一発で危険牌の4万を握った場面だ。ほとんどの打ち手なら残り1枚の西待ちを諦めて西を切り、待ちを変えるのじゃないかな。西待ちが上がりやすいのは分かるが、親に一発で高得点の放銃を恐れてしまうのだ。しかも親のリーチ宣言牌は直前まで待ち牌だった7索だったのだからなおさらだ。しかしこのアニメ声優は根性が据わっている。少考の後、4万を切って次巡しっかり西をツモり上がり、ハネマンを成就させた。麻雀は手作りの上手さよりもこういう押し引きで勝負がつく。勝負すべき場面でひよってしまうと勝てない。それは分かっていてもネットTV視聴者が100万人以上いるというこういう場では簡単に出来るものではない。
この上がりでトップ目の瑞原に迫った伊達は南2局に断ヤオ手のいい手に暗刻牌をどんどん引き入れ、ツモり四暗刻の手を聴牌する。なんと待ち牌4枚が全部ヤマ残りという理想的な展開で、実況の日吉辰哉が「ああ、もう上がる、次のツモで四暗刻上がりだぁー」と絶叫する中、本当にあっさりと上がりきった。↓。良く見て欲しい。ピンズの形は3から6までのいわゆる四連刻だ。ローカルルールならダブル役満である。昨年はオリた四暗刻を今年は上がりきった。いやはや素晴らしい。私はチーム雷電の本田朋広を応援していたが、女性陣が活躍するのはやはりTV映えする。Mリーグ、ひいては麻雀自体の人気が出ることも応援したいから今夜の結果は良かったんじゃないかな。これから半年、平日の月火木金の夜を楽しませてくれそうだ。
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