2020年7月5日日曜日

16代目天鳳位の名前は

鹿児島ではクラスター「おだまLee男爵」のコロナパワーがすごい。30人、34人とコロナ陽性者が出ている。その大半が「おだまり」関連だ。私はこてる日記内では人名、店名などは基本的に変えて書いてきた。最近は店名はそのまま載せるようにしていて、姶良のイタリアンレストラン「ザ・ハート」は本来の名前「ダ・クオーレ」にするなどしている。「おだまり男爵」は以前なら「おしゃべり伯爵」などと書いていたはず。分かる人にはすぐ分かるが知らない人には実際の名前は分からない仕組みだった。現在「おだまLee男爵」はそのまま載せないと日記が書けないくらいの存在になっている。行ったことのある人によると楽しかった、ショーが良かったなど評判のいい店だった。感染が拡大した先週の土曜夜も満客だったそうで人気のショーパブだったがしばらくダメージを受けるだろうが、コロナが気にならなくなる時代(きっと数年後にはそうなると信じたい)にはきっと復活すると思う。

そういう私は自宅に引きこもってネット麻雀三昧の生活をしていた。自分で打つのもだが、「藤井聡太」という名前を雀名にした打ち手が十段から天鳳位を伺う位置にいてこの土日に打ち続けていたからだ(将棋の藤井聡太とは別人)。十段は2000ポイントから始まり4000ポイントに達すると夢の天鳳位になれる。何百万人という天鳳参加者の中でこの10年で15名しか達成した人はいない(うち2名は別名でも達成していて実質13人達成)。私はこの藤井聡太の観戦をしていて、強いなあと感嘆した。打牌が理にかなっているのと、上がれなさそうな配牌からも鳴いていつの間にか手にしてしまうし、相手のリーチに対しても勝負すべき時にはきちんと勝負し結果勝つことが多い。土曜の未明に3980Pまで来てあとトップか2位でも天鳳位昇段というところまでこぎ着けていた。そこで藤井聡太、上級者の集まる鳳凰卓ではなく1ランク下の特上卓で打ち始めたのだ。普段私などが打っている場である。勝ちやすいと思ったのだろうが何とここでビリになってしまった。一気に180Pマイナスし昇段には少なくとも3回は勝たねばならなくなり、そこでまた鳳凰卓に戻ってすぐにトップを取ったもののそれから明け方までにラスを4回も取り、結果3215Pまで下がってしまったのだ。これは1日で取り戻すのは絶望的なポイントだ。トップを9回も取る必要がある。

ところがだ。この藤井聡太十段、めげないのである。私は午前4時前くらいから起きて観戦していたが、午前5時までにトップ2回取って3395Pまで戻したのだ。そして、おそらくは寝たのだろう、しばらく打っていなかった。で、気がつくと午前8時ごろから打ち始め、なんと4回中トップ3回2位1回で3710Pまで戻した。驚異の回復力だ。そこからまたラスを引くなどしてもたつき土曜夜は3395Pまで下がっていたのだが・・22時からずっと打ち続け全くラスを引かずほとんどトップか2位ばかり。今日の午前5時台にはついに3980Pまで来てまた昇段戦に臨んだ。あきれたね。集中力と体力がすごい。年配者には出来ない真似だ、絶対に若者だろう彼は。

そしてまたもや特上卓で対局し始めた。で、前日の再現かのようにオーラスにはラス目に陥っていた。意外と特上卓だと場が荒れて思い通り打てないことも多いんだ。ただしラス目とはいえ親番なので、手は悪いが上がりに向けてのクイタンに走る。ところが7巡目に下家がリーチ!彼はカンチャンだらけの一向聴の手で上がりは難しそう。絶体絶命に近い状況だ。そこに対面が突っ張り3萬を切ると下家がロン!終わったと思った。が下家は3万点に届かず西入(延長戦)となった。ここで藤井聡太十段は北と9萬のシャボ待ちでリーチ。北で上がっても2600点しかないが対面のトップ目が安全な西を切らず手持ちの北を一発で切った。裏ドラが乗り満貫8千点になり、これで2位に浮上、窮地を脱した。最後はいったん混一色の鳴きを見せるも2位でもいい状況ゆえに無理をせず流局になり、下家が一人聴牌で3万越えしトップ。藤井聡太十段は2位になり30P獲得、ついに天鳳位に到達した。

リアルタイムで天鳳位誕生を見るのは初めてで、いやー、なんかすごかった。思ったのがこの彼のようには自分は打てないなーと。自分の雀力を思い知らされた感じだ。

ところで、この藤井聡太って何者?ネットで調べると・・・。何と5代目天鳳位の「太くないお」氏であった。6年前に医学部生の身で天鳳位に昇段した人だ。どうりで強いはず。麻雀プロらを相手の天鳳位名人戦というネットタイトル戦でも2位になったくらいで実力は並のプロ以上である。そっかー。今回は土日を利用してサブアカウントの「藤井聡太(将棋も好き故にその名を借りたとか)」で二度目の天鳳位を決めてやると臨んだんだな。運が左右する麻雀でも実力がものをいうんだと思い知った観戦三昧であった。

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