2020年7月13日月曜日

「はたらく細胞」

内視鏡室の服緑Nsが「先生、最近は何見ているんですか」と尋ねて来たので「このあいだ『ピノキオ』を見終わったばかりでねー」と口を濁した。実は2008年の古い時代劇ラブコメ「快刀ホン・ギルドン」を少し見始めたばかりなのだがちょっとイマイチな感じもあり見続けるか決めていないのだ。すると「アニメですけど『はたらく細胞』って面白いですよ、見てみたら〜」と勧めるので調べると、Netflix、UーNEXT両方とも配信されていた。基本、アニメは見ないのだが、面白いと言われるものを無下に拒否はしないタイプでちょいと見てみた。

教育アニメかと思いきや、思いっきり擬人化して最新アニメ風の内容のようだ。登場するのは赤血球、白血球などのおなじみのある細胞の他やキラーT細胞、マクロファージなど医師なら当然知っているも一般にはなじみのない細胞たちも生き生きと描かれていた。子供らにも入りこみ安いように赤血球の女の子や白血球のイケメンが主人公の役割をして第1話の敵が肺炎球菌でこれはいかにも怪物って風に出てきていた。また人間の体の中は大きな街として擬物化されていて生々しさが軽減されているのもいい。また1話が20数分で終わるのもいい。楽しめてまた学べる、ふうむ、ひまつぶし的に見るはちょうどいいし、若干血液の知識が弱い私の頭の整理ににもなりそうだ。

服緑さんも子どもが見ているので自分も見てみたとか。うちの子らが14、5年若かったらTVでいっしょに見ていたかもな。いや、日本のアニメはバラエティーに富んでいてさすがだ。大人が見てもあまり違和感を感じない。この「はたらく細胞」は12、3話しかないので全部見てみようという気になった。

そうそう、あの京都アニメーションでのあくどい放火事件からちょうど1年が経とうとしている。日本アニメ界痛恨の出来事だった。あの犯人は決して許してはいけない。

それはそうと、大人の鑑賞に耐える作品がこれだけ多いアニメがある国は日本くらいなんだそうだ。アニメは多様性といい世界観といい日本が世界に誇れるカルチャーといってもいい。こんな小品を見てもなるほどと思ったことだった。

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