2020年1月15日水曜日

スピーチスライドが早目に完成したった

来週月曜の朝礼スピーチがほぼ完成した。テーマは「間違いやすい日本語」で私の好きな分野である。今までなら、前日ぎりぎり、下手すれば当日直前にようやく完成することの多い私には珍しいことだ。当直や週末に沖縄に行く予定があるため早々と手を着けたらあっという間に出来上がった。何事もまずは着手することが肝心だ。そうすると少しずつでも事が進み、時には興が乗って予想外に進むことさえある。

おまけに今日は当直だったのにシマッチ院長が「この前のインフルエンザで代わってもらったから」と交代してくれ、余裕が出て来て、さらに面白くするためにリハビリのメインスタッフらの写真を撮ったりした。例に出す言葉の「綺羅星のごとく」の用例として出すつもり。ちなみにこれは「きらぼしのことく」と読むと間違いで、正しくは「きら、ほしのごとく」と読まねばならない。他に「押しも押されぬ」「足元をすくわれる」なども間違った言い方であることを質問形式で紹介していき、最後に「青雲会病院のリハビリ訓練室は何階にありますか」という質問をする。答えは「3階」なのだが、実はほとんどの人が間違った言い方をしているというのが骨子である。

正解したのは60代のブルゾンNsだけだった。ところが昨日名古屋出身のタナカッツMRに質問すると彼は正しく答えられた。私はあは〜んと思ったよ。実は東日本在住の人は正解することが多く西日本や九州の人は間違いやすい。答えは「さんがい」で「さんかい」は間違いということになっている。日本語のおおまかな原則では「ん」の後に続く言葉は濁る(連濁)のだ。西日本は濁らない発音が主流のためか病院では40名中39名が「さんかい」と答えていた。ただ最近は若者を中心に清音で発音する傾向があり、今後は「さんがい」「さんかい」が併用となっていくかもしれない。

私は江戸かるたの「子は三界の首っ枷(こはさんがいのくびっかせ)」で「へー、さんがいって読むんだ」と知った(三界とは仏教の教えで欲界、色界、無色界のこと、詳しく説明するのはここでは無理)。その後、病院が新築移転した際にエレベーターが3階に着くと「さんがいでございます」とアナウンスするのを聞いてなるほどと思った。いつかこのことをしゃべろうと思っていたところ、理事長の年始スピーチで「耳障り言葉」を話題にしていたのでそのアンサーソングならぬアンサースピーチの意味もあってテーマにした。

さらにスピーチの落ちも考えた。今回はまるで落語だ。上手く行くといいが・・。
(「押しも押されぬ」→「押しも押されもせぬ」、「足元をすくわれる」→「足をすくわれる」が正しい)

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