2018年10月10日水曜日

急性心筋梗塞患者が来たら

毎日続くTVネタ。一度全く映らなくなってからTVに関心が移ったというわけでもないが・・。

今日の話題はテレビ朝日の朝の情報番組「グッド!モーニング」にサブキャスターとして出ている福田成美さんのことだ。といっても名前だけでは知らない人も多かろう。メインキャスターの脇にちょこんと立っているとっても可愛い系の女の子だ。「可愛くて目立つなあ」とずっと思っていても名前を知ったのはつい最近だ。これもタイムシフトで録画されていつでも見られるから。名前が分かれば経歴や年齢も分かる。現在22才で今年青山学院大学を卒業し、2016年度ミス青山学院大学グランプリに輝いた実績があり、学生時代からグッド!モーニングに抜擢されたそうだ。

ところがネットでの話題では「口が曲がっている」との風評というか意見が結構出てくる。右の口角がやや上がって見えるというものでそう指摘されると確認してみたくなる。録画したもので比較すると普段は別に違和感はないが、しゃべり終わった後とか笑った後に右口角が上がるのが分かる。(↓上がしゃべる前。下が後。)
ほとんど気になるほどではないけれど、そう指摘されてから私は毎回気になってしまっている。笑った後はかなり気になるレベルで口角が上がっている。
(↓ネットからの画像)
これがお笑い女芸人のようにブスやデブで売っているのなら何も気にならないけれど美人ゆえに一つの欠点が大きく気になってしまう。彼女自身どう思っているのか気になる。誰か聞いてくれないかな。まあきっと事務所NGだろうが。

夜は当直で何人か軽症を診てはまた呼ばれるパターンだった。しかし21時過ぎだったか、青雲会病院看護助手エビジンさんの夫が急に背中が痛い、たまらなく痛いとの連絡があった。60才過ぎの男性でそのような症状で来ればまずは心電図を採って起きなさいと当直の光鳥Nsに伝えた。まずは心筋梗塞がどうかを見極め、次に大動脈瘤解離などないか胸部CTを撮ろうか。そこが否定されれば緊急性がぐっと落ちるので落ち着ける。21時半に来院し指示どおりに彼女は心電図を採っていた。私は電カルに主訴を書き始めたばかりだったが、すぐに光鳥Nsに「先生来て下さい。STが・・」と呼ばれた。見ればV2、V3、V4にST上昇があり明らかな急性心筋梗塞の波形だった。前壁梗塞と専門外の私でも推測がつくパターンだ。

この後は二人してテキパキ動いた。何はともあれ精査治療が出来る病院に転送することが肝心だ。点滴実施やバイアスピリンを砕いて服用させ、点妖怪病院が受け入れてくれるか打診し即OKで次は救急車を呼んだ。かなり痛がっているのでモルヒネなど使ってあげたかったが麻薬ゆえに取り出したりの処理が夜間で薬剤師もおらず面倒だ。それより早く専門病院へ送り届ける動き優先だ。紹介状を書き、オンコールのリバサイシ君を呼んだ。バタバタしたが光鳥Ns同伴の救急車が病院を出たのが21時57分だった。何と30分かかっていない。やるだけやったか。後は救急車内で急変しないことを祈ろう。

22時10分ごろリバサイシ君が来て言うことが「彼女(光鳥Ns)が当直で私がオンコールだと必ずといって急患の転送になるんですよ」と。この前は脊椎損傷患者を「よう眠る病院」へ搬送のためリバサイシ君は病院待機で呼ばれたとか。そんな話や雑談などして1時間ほどたつと彼女が帰院し、様子を聞けば、向こうもテキパキと動き、対応したDrもねぎらってくれたという。翌日の情報ではやはり急性前壁心筋梗塞でステント留置が施されたとのことだった。当初、エビジンさんは夫を救急車で病院に連れてこなかったことを後悔していたそうだがそこまで完璧に対応する必要はない。症状発症から青雲会まで30分、転送救急車まで1時間、点妖怪病院到着まで1時間半、十分な早さで対処出来ている。結果も良し。CCUを持たない救急病院としてはできる限りのことはやったと言えよう。

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