2018年2月18日日曜日

近づくな「手かざし」

昼前、新聞入れに妙なチラシが入っていた。

「手かざしの大奇跡」

何でも手かざしを受けたことで病気が治っただとか書いてあったようで(読むだけ無駄と思っているので詳しくは見ていない)、裏面には「手かざしで仲直り」「パソコンに手をかざすと(再起動した)」「視力がアップ!」「折れていたはずの骨が」「いじめが解消」「性格が変わった」「不眠症が解消、健康に」などの体験談がいっぱい載っていて「少しでも興味を持った下さった方、お電話下さい」とお誘いの文句があった。

馬鹿馬鹿しい。どこの怪しい団体なんだ。

改めでこの文面を見てみると「宗教法人 世界真光文明教団(せかいまひかりぶんめいきょうだん)」とあった。ふん。心が弱っていたり、治らない病気に罹ったりするとこうした輩に引っかかってしまう。そうした弱っている人を食い物にするから私はイヤなんだ。それにー。今から20数年前になるが沖縄出張のころ、これも新聞受けにもっと粗悪な紙のチラシが入っていて、読めば今回のとほとんど同じような体験談が載せてあった。チラッとみて捨ててしまったが、後から取っておけば良かったと思った。なぜならそれは「オウム真理教」のチラシだったのだ。地下鉄サリン事件を起こす1年くらい前だったと記憶している。その後そんなチラシを見る機会は全くなくなったわけである意味貴重な資料だった。

Wikipediaで世界真光文明教団を調べると神道に近い教義で手かざしで災厄を祓うとするのが特徴とあった。そうだ、思い出した。沖縄出張前のことだから27、8年前、鹿児島市のアタリ病院に週2回勤務して時にアタリ院長が「(同じ非常勤の)某先生はちょっと変わっている」といい、なぜかというと診察の時に手をかざす行為をするんだとのことだった。その先生が「真光」を信じていたかは分からない。でも、医療行為に「手かざし」って絶対にないはず。自分が信じていても宗教、占い、まじないのたぐいを医療行為もどきでやってはいかんやろ。また別の開業医は病気を治すため患者の家の方向に治療のための念を送る行為をやっていると聞いたことがある。困ったのは当の医師自身がそれを信じている(らしい)ことだ。

医師は社会的信用が高い職業だ。この手関連の人、もの、行為と医療とは必ず分ける、これを遵守しないといけない。ま、最初から「興味を持つ方」にならないのが賢明なのだ。

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