結果、イタリアがわずかに勝っていた。ほんの数センチの差だった。うわっ!と悔しがる韓国のコーチ。しかしこの後審議のマークが出ていた。どうもショートトラックって競技は接触転倒が多く巻き込まれたりして運不運がつきまとう。3位のオランダと4位カナダあたりに問題があったか?結果が出た。あ、4位のカナダが感極まって泣いている。あれ?なになに、韓国のチェ・ミンジョンがペナルティーで失格だって?最後混戦から抜け出す時にカナダの選手を押したのが失格になったようだ。で、優勝はイタリア、2位がオランダ、3位がまたも繰り上げのカナダとなった。この韓国の地でホームタウンディシジョンがあってもおかしくないのにこの判定は立派だ。
思えば、韓国だったからこその失格だったのではと私は思った。韓国の勝負にこだわる国民性や実績や実力からしてもチェ・ミンジョンは絶対金メダルを取らねばと感じていたに違いない。それは相当な圧力だったはずだ。しかし西欧系のライバルたちが一致して自分の動きを制限してくる。ラスト1周でもそれは変わらず、そのまま走れば銀は確実だったが金しか許してくれない韓国国民の圧力に結局無理をせざるを得なかった。結果は何のメダルも取れずに終わってしまった。うむ、きっとそうに違いない。
で、この結果に韓国国民はどのような反応を示したのだろうか。当然落胆したはずだ。でもそれだけでは済まないのが彼の国の人たち。この後、こんなニュースが出てきた。毎日新聞によると「この結果に憤ったインターネットユーザーらが、3位のカナダ選手をソーシャルメディアで罵倒したり、殺害を予告したりして、韓国警察が捜査に乗り出した。カナダ警察も選手の安全確保に乗り出す騒ぎになっている」だってさ。さすがはテーハミングク。韓国選手を破った選手らへの誹謗中傷は、過去の五輪でも頻発していて、IOCは「選手に敬意を表し、彼らの偉業を支持するよう求める」と異例の呼び掛けを行ったとのことである。
(実力者チェ・ミンジョンの名誉のために後日談:彼女は2/17のショートトラック1500mでは見事優勝、金メダルを取った。ちなみにこの時の銅はまたしてもカナダのキム・ブタンだった。)
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